県立武道館 息をのむ武術の数々 あらゆる武道家が一堂に
関東総合武道交流演武大会が3月29日、県立武道館で初めて行われ、関東各地の武道師範・愛好家が一堂に会し、日頃鍛えた技を披露した。
武種や流派の枠を超えて演武交流し、共に切磋琢磨することによって日本武道を普及・振興することが目的の同大会には、関東各地から古武道を含めた多種多様な武道16団体が集結。それぞれの団体の師範らが、静寂の中でさまざまな技を繰り出すと、観客たちは息をのんでその姿を見守った。それぞれの演武が終わると、各団体同士で交流が生まれていた。
主催した国際水月塾武術協会の小佐野淳会長は「空手だけ、剣道だけというような単発の武道大会はよくあるが、これだけの団体がまとまった大会はほかにはない。皆、一流の師範たち。間合いや型、技の速さや捌き方などはさまざまだが、相手と戦うという点は変わらない。他の団体から学び、自分たちの武道に活かす機会としてもらえたら」と意義を話した。