<許せない!>苦手な教科がある日は欠席するクラスメイト。ズル休みを許す親って「やさしい」の?
「今日は仕事に行きたくない!」。大人にだってやる気が出ない日はあるものです。大人なら有休を使う手もありますが、子どもの場合はそうもいきません。体調も悪くないのに休むのは、いわゆる「ズル休み」。「ズル」という言葉がつくように、イメージはいいものではありません。
ズル休みを許す親の心理って?納得がいかない
中学生のお子さんがいるママから、ママスタコミュニティに投稿があがりました。
『わが子と同じクラスに、嫌いな授業がある日は休む子がいる。それを簡単に許す親って、どんな心理なの? 学校に電話するのも面倒だし、理由を話すにも嘘をつくわけだけど』
投稿者さんはズル休みを許さない派のようですが、お子さんがクラスのLINEグループでのやり取りを教えてくれたことで、その子の存在を知ったそうです。体調は悪くない。心がしんどいわけでもない。いじめられているわけでもないのに休む。LINEグループ内で「今日はどうして休んだの?」と尋ねると、「数学が面倒だから。明日は体育があるから行くよ」。今では投稿者のお子さんも「あの子は面倒だという理由で休めるんだよ。あの子のママってやさしい!」と言い出すようになったいいます。
『他人の子だし、どうでもいいかな。親からすれば、嫌いな授業を受けることが、かわいそうなのでは』
『親がどんな気持ちか、知ってどうする? ズルだろうが嘘をつこうが、その家庭がいいなら気にしなくていいと思う』
苦手な授業があるという理由で、簡単に学校を休ませるママ。ずいぶん甘いように感じる人もいそうですが、そこはよその家庭の話です。その子が数学の成績を大幅に落とすのは、承知のうえでしょう。「放っておきな」という声が目立ちました。
大人だって休みたい日はある。ズル休み肯定派のママたちの意見
コメント欄に集まったなかで圧倒的に多かったのが、ズル休み肯定派のママたちです。
『たまには休みたいという、子どもの気持ちもわかる。何かの事情で心が限界なのかもしれないし、天気が悪くて面倒なだけかもしれないけど。たまの充電くらいは大目に見てあげたいし、理由も聞かない』
コメントをくれたこのママは学校に欠席理由を伝える際、嘘はつかないそう。「体調が悪いわけではなく、休みたいと言っているから」と、はっきり伝えるといいます。これならママの良心は痛みません。 明確な理由はわからずとも、わが子が行き渋るときは「精神的につらいのかな」「怠けたいだけかな」と、表情や様子からなんとなく想像がつくママもいます。心が疲れていそうなら、休みを容認する場合が多いでしょう。では、これといった理由がなさそうなときは?
『私は休ませる派。アプリ連絡で「家庭の都合」を選んで終わり。休んでいるから、スマホはさせない』
スマホ禁止という条件をつけ、休ませるママもいました。ゲームやインターネットも禁止、家でも勉強するなど、何かしらの条件を出すのもよさそうです。頻度が多くなるのは考えものですが、例えば1学期に1回など「ズル休みOK」の特別な日を用意しておく手もあります。「どうしても行きたくない日は、休める」と安心できる”お守り”があることで、それ以外の日を頑張れることもあるでしょう。
『学校をズル休み〜不登校〜引きこもり、とは限らない。わが子はたまにズル休みして、気持ちを切り替えた次の日からちゃんと登校していたよ』
ズル休みをしたことでそのまま学校に行かなくなる子がいれば、逆に頑張れる子もいる。すべてはその子次第です。わが子がどちらなのかの見極めが一番難しいところですが、その頻度はひとつの目安になりそうです。
投稿者さんが尋ねた「ズル休みを許す親の心理」。先のように「子どもの気持ちもわかるから」と答えたママたち以外に、「本人が断固として動かないので」「好きで休ませているわけではない」といった、やむにやまれぬ事情を抱えている家庭もありました。
ズル休みすることによって、出る影響は?子ども自身に考えさせては
投稿者さんが何よりモヤモヤしているのは、ズル休みをする子の存在がお子さんに与えている影響ではないでしょうか。「その子は休んだ日、LINEグループに『明日遊ぼう!』ってメッセージをよこすらしい。他の子が『体調は平気なの?』と聞くと、「あー、ズル休みだから元気!』って。休むのは勝手だけど”ズル休み”と公言するのはやめてほしい」といいます。
『そんな子がいると、つられる子も出てくるよね。わが子への対応が面倒だけど、それも社会勉強かな。私なら「本当の欠席理由はわからないし、人は人、自分は自分。自分のことに集中しなさい」と言う』
投稿者さんによればその子は月に数回ズル休みをするそうなので、ママたちが「たまに休みたくなることは、誰にでもある」と想像する頻度を超えていそうです。充電のためというよりは、ただ怠けたいからのズル休みに近いかもしれません。
『わが子に「あの子の親はやさしい」と言われて、イラッとしたんだろうけど。気にしないのが一番だよ』
先方のママを「やさしい」と評されたことも不服のようですが、子どものワガママをなんでも許すのはやさしいのではなく甘いだけ。簡単にズル休みを繰り返す子は、この先嫌なことからすぐに逃げ出すようになる心配もあります。投稿者さんがズル休みを容認しないのは、わが子に将来どんな人間になってほしいかを考えてのことでしょう。ズル休みすると自分にどんな影響が出るのか、そして本当に「やさしい」のはどちらのママか、お子さんにじっくり考えてもらう機会にしてみてはどうでしょう。幸いお子さんは今のところ「明日、あの授業がある。だるい〜」などぼやく程度で、休みたいとは言い出さないようですから。 とはいえこの先、もしかすると「なんとなく行きたくない気分」になる日が訪れる可能性はあります。投稿者さんは「許さない派」だそうですが、それでは息が詰まってしまうこともあるのでは? 今回集まったママたちの声は、そんなときどうすればいいかの参考になりそうです。たとえば「1学期に1回だけはズル休みOK。ただし、スマホは禁止」など、万が一の切り札を用意しておくことも考えてみてはいかがでしょうか。