キャンピングカーの車検って高い?費用・期間・依頼先をやさしく解説
キャンピングカーの車検は、ナンバーや装備によって費用や検査内容が異なります。知らずに車検を受けると、余計なコストや手間がかかるかもしれません。そこで、事前にポイントを理解しておくと安心です。「費用はいくらかかるのか」「どこに依頼すればいいのか」こんな悩みや疑問を持つ方に向けて、車検費用を抑えるコツや依頼先の選び方、ナンバーごとの違いをやさしく解説します。
安心して旅を楽しむため、キャンピングカーの車検について理解を深めましょう。
キャンピングカーの車検、まず注目すべきは「分類番号」
キャンピングカーの車検について、「普通の車と同じ」と思われがちですが、実はナンバープレート左端の「数字」(分類番号)で、検査内容や費用が変わります。キャンピングカーで多い8ナンバーは、ベッドや水道設備など一定の条件をクリアした車両のみ取得可能です。「特種用途自動車」として認定され、税金が安くなるメリットがあります。分類番号で、車検の頻度や検査項目、税金も変わるため、自分のキャンピングカーがどのナンバーか事前に把握しておきましょう。
8ナンバー取得のメリットと注意すべき点
キャンピングカーの所有者が理解しておきたいのは「8ナンバー」の特徴です。8ナンバーは国が認めた「特種用途自動車」の一種で、キャンピングカーでは「車内に居住設備があること」が取得条件になります。メリットは税金が安くなることですが、注意点もあります。車検時にベッドや水道設備などの簡易的なチェックがあり、設備が不足すると車検に通りません。また、内装を大きく変えた場合は構造変更申請が必要になる可能性もあるため注意が必要です。メリットと注意点の両方を知ったうえで、8ナンバーのキャンピングカーを維持しましょう。
8ナンバーは特別扱い?他のナンバーとの違いを解説
キャンピングカーに使われるナンバーは、8ナンバーだけではありません。3ナンバーや4ナンバー、1ナンバーなど、車両の用途によって分類されています。おもなナンバーの特徴を整理しました。
8ナンバー(特種用途自動車)居住設備を備えた生活できる車。3ナンバー(普通乗用車)おもに人を運ぶ車。装備がシンプルなキャンピングカーに多い。
4ナンバー(小型貨物車)荷物を運ぶ目的の車。バンタイプのキャンピングカーに多い。
1ナンバー(大型貨物車)車両総重量が一定以上ある、トラックベースのキャンピングカーが該当する。
ナンバーは車の用途を示す重要な情報です。自分のナンバーの特徴を知るだけで、車検がスムーズに進みます。
キャンピングカーの車検費用と期間|普通車との違いを解説
キャンピングカーの車検は、普通乗用車と同じではありません。
「費用と期間がどれくらいかかるのか」
疑問を持つ方も多いと思います。ここからは、「費用」と「期間」の違いについて、それぞれ見ていきましょう。
車検費用はナンバーで違う|8ナンバーと他ナンバーを比較
キャンピングカーの車検費用は、一律ではありません。8ナンバー(特種用途自動車)か、それ以外かで法定費用に差がでます。8ナンバーは「人を運ぶ」だけでなく「居住できる車両」として分類されており、自動車税や重量税が軽くなるのが特徴です。3ナンバー(普通乗用車)や4ナンバー(小型貨物)は、一般的な税率や保険料のため、車両条件によっては割高になる可能性もあります。
費用の目安は、以下の通りです。
車検費用は「法定費用(重量税、自賠責保険)」+「整備費用(点検、パーツ交換)」で決まり、整備費用は車の状態や依頼先で変わります。
車検の周期もナンバーで変わる
キャンピングカーの車検は、ナンバーの種類によって周期や検査内容が変わります。そのため、必要なタイミングや日数を事前に把握しておきましょう。
以下に、ナンバー別の車検周期を整理しました。
登録ナンバーによって車検のサイクルが違うため、自分の分類を理解しておくと、維持管理に役立ちます。キャンピングカーは設備が多く、検査項目も多岐にわたるため、車検は余裕を持ったスケジュールがおすすめです。
キャンピングカーの車検依頼先まとめ|ビルダー・ディーラー・整備工場の違い
キャンピングカーの車検は、依頼先によって内容も費用も変わります。あなたが希望する整備が可能な先に依頼すると安心です。
代表的な3つの依頼先を整理してみました。
ビルダー向き:構造が複雑な車両/改造や自作パーツが多い人
ディーラー向き:新車を長く使いたい人/保証重視
整備工場向き:費用を抑えたい人/シンプルな整備の車両
自分に最適な依頼先を選ぶには「費用重視」「保証重視」「改造車」のどれを優先するか明確にしましょう。整備内容と専門性を事前に確認すると安心です。
キャンピングカーの車検費用を抑えるポイント
キャンピングカーの車検は、普通車よりも費用が高くなる可能性もあります。だからこそ、ちょっとした準備や工夫で節約できると安心です。ここでは、無理なく実践できる車検費用の抑え方を紹介します。
ユーザー車検を検討する
運輸支局に自分で車を持ち込み、車検を受ける「ユーザー車検」を利用すれば、整備費用を大幅にカットできます。ただし、整備の専門知識が必要です。事前整備なしでも車検を通る場合もありますが、安全のため車検後でも必ず整備しましょう。車両構造や装備のチェックポイントも多いため、経験が浅い方にはハードルが高いのも事実です。不安がある場合は、事前に整備工場で点検だけしてもらうのをおすすめします。
事前点検とメンテナンスを習慣にする
オイル交換やタイヤの空気圧チェック、ランプ類の確認など、日常的なメンテナンスするだけでも、整備費用を抑える効果があります。
特にキャンピングカーは使用頻度が不規則になりがちなため、放置期間の劣化にも注意が必要です。
荷物を減らす・過積載を避ける
車検時に装備や荷物が多すぎると、重量超過によって不合格になる場合もあります。
とくに貯水タンクや荷室の収納品は一度出しておくのが無難です。これだけで、検査がスムーズに進み、不要な再検査を避けられます。
まとめ
キャンピングカーの車検は普通車より項目が多く費用もかかりますが、準備次第で手間やコストを抑えられます。まずはナンバーの種類を確認し、依頼先の候補をピックアップすることから始めてみましょう。キャンピングカーは、「走る+暮らす」ための特別な車です。だからこそ、車検も自分の使い方に合った方法でしっかり備えておくことが、安心・安全なカーライフを支える鍵になります。