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トリックアートで体感するキャラクターたちの異能力 アニメ八周年記念『文豪ストレイドッグス展 迷ヰ犬達のサーカス』レポート

SPICE

『文豪ストレイドッグス展 迷ヰ犬達のサーカス』

ときは2025年早春。ところは東京アニメセンターin DNP PLAZA SHIBUYA。『文豪ストレイドッグス展 迷ヰ犬達のサーカス』が3月23日(日)まで開催されている。実在する文豪の名を懐くキャラクター達が、それぞれの作品などにちなんだ異能力で戦うアクション漫画『文豪ストレイドッグス』の、アニメ八周年を記念した特別企画だ。

※展示内容に触れているため、ネタバレを避けたい方はご注意ください。

トリックアート×異能力

会場では登場人物たちの異能力がトリックアート(騙し絵)と絡めて具現化されており、世界観に入り込んだ状態で写真撮影などを楽しめる企画となっている。“サーカス”というテーマが絶妙で、物語中では命懸けのバトルで繰り出される彼らの異能力を特別に間近で見せてもらっている……ような感覚だ。この『迷ヰ犬達のサーカス』は組織を超えて集合したキャラクターと出会えるのも嬉しいポイントだ。そして何より、サーカスバージョンの衣装が、みんなかわいい。

※トリックアートは、株式会社エス・デーの登録商標です。

会場風景

トリックアートで脳がバグるという意味では、実は冒頭の風景画がダントツですごい。エントランスから展示室に入るまでの通り道に掛かっているこの作品、きっと誰もが確実に二度見・三度見するはずだ。写真だとなんのことだかさっぱり伝わらずもどかしいが、ぜひ会場でこの “二次元の罠” とでも言うべきトリックに騙されてみてほしい。なお、展示室入口は絵の隣にあるビロードのカーテンの向こうである。フョードル・Dと太宰治の間のカーテンはイラストなので、それは騙されないように(ぶつかります)。

数々のトリックアートに刮目せよ

会場風景

このサーカス団で活躍するメンバーについては、人物紹介や異能力の解説パネルがしっかり用意されている。もしも文スト未履修の友だちと一緒に遊びにきても、ちゃんと世界に入り込めるようになっているので安心だ。

会場風景

中島敦の異能力「月下獣」をイメージしたフォトスポット、かなりいい感じである。個人的には、iPhoneのポートレート機能を使って虎に焦点を合わせ、背景を軽くぼかすのがおすすめだと思う。

会場風景

隣には、泉鏡花の異能力「夜叉白雪」をイメージしたフォトスポットも。……そう、本展は全展示が撮影OKであり、たくさん写真を撮って楽しむことが推奨されている。なので、複数人で訪れて、声を掛け合いながら、ベストポジション&ポーズを探りつつ「奇跡の1枚」を狙う、というのが理想的な楽しみかたなのではないだろうか。

我々も異能力者に

会場風景

異能力の再現はフォトスポットだけにとどまらない。会場奥にあるワイドスクリーンのエリアでは、自分の動きに合わせて芥川龍之介の異能力「羅生門」のエフェクトが発生する、という熱い体験ができる。

会場風景

「羅生門」のバリエーションのうち、手のアクション次第で「羅生門(黒獣出現)」「羅生門・顎」「羅生門・叢雲」「羅生門・早蕨」の4種を繰り出すことが可能。体験者の腕の動きを感知してくれるようで、まさにイリュージョンだ。

会場風景(「早蕨」発動中)

取材時はひとりだったので、会場のスタッフさんに手伝ってもらって撮影した。ふたり以上いれば、発動させる側と食らう側で一緒に映ることもできて面白そうだ。

続々と登場する人気キャラ

会場風景

中原中也のエリアでは、彼の重力を操る異能力「汚れつちまつた悲しみに」をイメージしたフォトスポットも。

会場風景

さらに展示は続き、「猟犬」の末広鉄腸も登場する。奥のフォトスポットには、まるで壁を突き破っているような刀のトリックアートが描かれている。パネルの右側に立てば、鉄腸の異能力「雪中梅」を食らった様子の写真撮影が可能だ。ここは来場者の演技力の見せどころである。

フォトをもっと楽しもう

会場風景

こちらは、天空カジノの爆破シーンをドーンと再現した大型のフォトスポット。ここで、単独で本展を訪れる予定の人に朗報である。左手に用意された黒い端末を使えば、会場内のちょうどいいポジションに設置済みのカメラで自動的に写真撮影してもらえるのだ(ただしプリントアウトおよびデータダウンロードは有料)。端末・カメラの設置箇所は3箇所ある。ここでしか楽しめないせっかくのフォトスポットだ。来場記念の1枚を残しておきたい人はぜひ活用してみてほしい。

フォトプリントを体験

後ほど、会場出口付近にある赤いマシンでデータをプリントアウトしてみた。2Lサイズの写真1枚+全撮影データで¥500(税込)也。この写真を縦にくるっと回せば、まさに爆発ですっ飛ぶ決定的瞬間の1枚である。

ショーはまだまだこれから

会場風景

異能力トリックアートのサーカスは続く。ルーシー・Mの異能力「深淵の赤毛のアン」の再現もまた、これぞトリックアート、と言いたくなるような凝った造りだ。

会場風景

空間のどこに立つかで、サイズが大きく見えたり小さく見えたりする視覚のイリュージョンだ。ここばかりは、誰かと一緒に写った方がよく実感できるかもしれない。

会場風景

反対に、こちらは「おひとりずつ限定」のフォトスポット。立体的に再現されたブラムの棺の足元にしゃがみ込んで、文になった気分で撮影をどうぞ。

会場風景

最後のトリックアートは、この「迷ヰ犬達のサーカス」を率いる団長であるニコライ・Gの異能力「外套」をイメージしたものだ。ビロードのカーテンで隠された4つの道のうち、出口に通じているのはひとつだけ。ニコライらしいゲームのような趣向だが、もし外すとハッとすることになるかもしれない。

会場風景(右手のふたりに蛍光灯の反射が写り込んでしまったのは痛恨の極み……)

本展オリジナルの、サーカス団衣装のアクリルキャラスタンドと一緒に記念撮影してフィナーレ。ちなみにここでのフョードル・D(左)は、持っているバルーンがイラストではなくリアルバルーンになっているのが可愛い。

クリア特典付きの謎解きも

なお本展会場内には、三毛猫に姿を変えた夏目漱石があちこちに隠れている。その姿を見つけてカメラ・スマホでフラッシュ撮影すると、隠された文字が浮かび上がるという不思議な仕掛けだ。全ての猫を見つけてキーワードにたどり着くと、クリア特典としてオリジナルイラストカードがもらえる。しかも、全6種のイラストカードは好きなキャラクターのものを選ぶことができるという親切設計。数量に限りがあるそうなので必ずしも第一希望のカードがもらえるとは限らないが、これは気合を入れてチャレンジしたい企画である。

ショッピングをもって祝う八周年

ショップ風景

併設のショップでは、本展のオリジナルグッズが多数ラインナップされている。ミニクッションキーホルダー、リボン巾着バッグ(ともに税込1,650円)などの“布もの”の発色が良くて、特に心惹かれた。

『文豪ストレイドッグス展 迷ヰ犬達のサーカス』は、東京アニメセンターin DNP PLAZA SHIBUYAにて2025年3月23日(日)まで開催。ぜひ会場で、彼らの異能力を存分に味わい、没入してみてほしい。

(C)朝霧カフカ・春河35/KADOKAWA/文豪ストレイドッグス製作委員会
文・写真=小杉 美香

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