石川県から災害廃棄物受け入れ 住友大阪セメント
昨年1月に発生した能登半島地震の被災地復興を支援しようと、住友大阪セメントは折方の赤穂工場で災害廃棄物の受け入れを開始した。
同社は災害廃棄物(一般廃棄物)を産廃施設で処理する届出を兵庫県に提出。石川県内の各自治体で発生した災害廃棄物のうち、中間処理済みの木くずを海上輸送で受け入れ、セメント原料や熱エネルギー源として再利用する。
初回受け入れは4月28日にあり、運搬船が加里屋の赤穂港に着岸。クレーンで陸揚げした木くず約370トンをトラックで工場へ搬入した。来年3月末までに約1万トンを受け入れる予定だ。
同社は石川県七尾市で1975年までセメント工場を操業し、現在も跡地を港湾施設として運営。そうしたつながりから災害廃棄物の受け入れを申し出たという。「社会貢献の一環として、積極的な災害廃棄物の受け入れに取り組み、被災された地域の早期復旧、早期復興への支援を行っていく」としている。