心をひとつに全国の舞台で輝き続ける 大分東明高校バトントワーリング部 【大分県】
全国大会の常連校として名をはせる大分東明高校バトントワーリング部。その演技は毎年高い評価を受け、見る者の心を魅了し続けている。昨年も「第48回全国高校総合文化祭」において、息の合った演技と卓越した表現力が評価され、「講評者特別賞」と「グッドパレード賞」をダブル受賞する快挙を成し遂げた。さらに、10月に開催された「第52回バトントワーリング全国大会九州予選」では金賞を獲得し、堂々の1位通過で12月の全国大会へと駒を進めた。そして全国の舞台でもその実力を遺憾なく発揮し、見事に金賞に輝いた。
こうした輝かしい実績の裏には、日々の厳しい練習と、長い歴史を受け継ぐチームへの強い思いがある。「とにかく練習から立ち位置など細かい部分まで意識することが大切。また、歴史の中で守るべきものと、変化を求めるべきものを正しく見極めることが、部の成長に直結する」と、顧問の竹内沙織コーチは語る。強豪校と呼ばれるからこそ、その名に恥じぬよう練習の質を高め、演技指導の方針を慎重に見極める必要があるという。
練習から息の合った演技を見せる
今年からキャプテンを務める村上四季(2年)は、新たな責任に胸を躍らせながらも、その重圧をしっかりと受け止めている。「歴代の先輩たちから学んだことを大切にしながら、これまで築き上げた実績を自分たちの代で崩さないようにしたい。今年は部員数が少なく、プレッシャーも大きいが、その緊張感さえも楽しめるように全員で頑張りたい」と、力強く語る。初めてのキャプテン業に戸惑いを感じながらも、チームの先頭に立ち、仲間たちを鼓舞しながら前へ進もうとする意志が伝わってくる。
バトントワーリングは、演技の優雅さや美しさ、そして見る者に感動を与える芸術的な世界だ。大分東明高校バトン部は今年も「心・技・体」の調和を大切にしながら、全国の舞台へと挑み続ける。
心技体の調和を大事にする
(塩月なつみ)