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藤枝MYFC、山形に2-1の逆転勝利!ホームでは2カ月ぶりの白星 須藤大輔監督が試合を振り返る

アットエス

J2藤枝MYFCは5月31日、モンテディオ山形と対戦し2-1で逆転勝利を収めました。勝ち点3は6試合ぶり、ホーム戦での白星は2カ月ぶりとなりました。

雨の中詰めかけたサポーターは浅倉廉選手の同点ゴール、杉田真彦選手の勝ち越しゴールに歓喜。試合が終わると、選手、スタッフ、サポーターが喜びを分かち合い、全員が笑顔になりました。須藤大輔監督が試合を振り返ります。

―試合の総括を。
最近は勝てていなくて重苦しい雰囲気の中、前節のアウェー・山口戦で得た勝ち点1の勢いを持って今日の試合に臨みました。相手は前節で大敗しているので思い切っていろんなことを変えてくるという予想もありました。その中で相手の立ち位置を見ながらしっかりビルドアップができていたのかなと思います。

慌てずロングボール一辺倒にならず、しっかりとライン、脇をうまく使いながら進入を試みて、あの時間帯に欲を言えば点がほしかった。そこでこれまでと同じような形、ビルドアップミスからカウンターで割られての失点。あそこはもっと警戒しないといけないと思います。

失い方、失っても届く距離をもう一度見直さなければ。このようなことをしていたら勝てない試合になってしまうので、勝ったからこそ、かぶとの緒を締めていきたいです。

ただ選手は慌てることなく自分たちの戦いに持っていったと思います。そして良い時間帯で、われわれが今年目指している「超・超・超攻撃的エンターテインメントサッカー」ができた。ハイプレスからショートカウンター。それでゴールを奪うというのがわれわれが今シーズン目指しているものです。しっかり結果として出たのかなと思います。

後半は、相手のボールをどう奪うかのところを修正しました。前から圧力をかけて、相手は後半の最初の方はほぼ自陣にへばりつかせていたと思います。そして、苦しみながらもセットプレーから点が取れた。本当に選手たちの頑張りをたたえたいです。

その後相手もがむしゃらに来ますので、押し込まれる時間はありました。それを全員で守り切るマインド。ただ引いて守るのではなくミドルに構えながらカウンターを打つよというところも随所に出たと思います。

欲を言えばカウンターから点を取るチャンスがあったので、そこを決め切って楽に試合を終わらせたかった。ただわれわれもカウンターから何度も危ないシーンを演出されてしまったので、まだまだ修正点はありますが、まずは勝ちきった選手たちを褒めたいと思います。この勢いを持って天皇杯、富山戦へ臨んでいきたいです。

―勝ち越し後の守備で、GK北村海チディ選手を中心に無失点で切り抜けた。
彼が救ってくれたシーンもありました。あとは、やはりサッカーの難しいところ。相手は枚数をかけてストロングのある選手が出てきた。そこに対してどう守るか。われわれの本来やるべき姿はハイプレスでボールを自陣に入れさせない。ただそうするとスペースが広大になって相手のストロングが出てしまうので、今日は守りを重視しました。

決定的な場面もつくられましたが、整っている時にそこまで危ないシーンはなかった。ただカウンターから打たれている、そして失い方、前掛かりになっている時にやられている場面が多々あったのでそこは警戒したかった。ハイプレスとミドルブロックは、あれだけシュートを打たれると精度があればやられていたということもあった。あそこまで入れさせない守備をもっとやっていきたいと思います。

―5戦勝ちなし、3試合無得点という精神的にも苦しい状況が続いた中で、テーマとしていたゴール前の攻防で成果を示した。選手の働きはどう映ったか。
相当苦しかったと思います。今日メンバーに入れた人は鬱憤(うっぷん)を晴らすチャンスがあった。でも入れなかった人は晴らせない。じゃあどうするのかといったら、今日入ったメンバーが責任を持ってプレーしなければいけない。その責任とは、うまいとかきれいなプレーではなく、どれだけチームのために献身的にプレーできるか、最後まで諦めずに走り続けるかというところ。

きつい状況になりましたが逆転まで持っていった。やはり苦しい時にこそ成長があると改めて感じました。まだまだ苦しい状況は続くと思います。ただこれは成長するチャンス。苦しい時だからこそ人間の真価が問われる。そこで立ち向かった選手たちは本当に成長していくと思いますので、このような試合を続けていきたいです。

もちろん細かな部分を言うと、きりがないぐらい修正しなければいけないところがありますし、きりがないぐらい良いところもあります。勝ったことをしっかり評価しながら、修正点だけを改善して次も臨んでいきたいです。

―若い浅倉廉選手、岡沢昂星選手が素晴らしい仕事をした。
自分がピンチの時に成長しているなと感じます。特に昂星はスタメン出場までに長い道のりがありましたが、これだけのパフォーマンスができる。出られない時に何をしていたかが如実に表れています。廉にしてもそうです。

去年はなかなかゴールを奪えなかった。ただゴールを決める選手になるという目標のもとしっかりとした体作りから始め、このようなパフォーマンスを出しています。2人以外にも相当な努力をしている人がいます。なかなか日の目を見ない選手たちなので、本当にここからは、日の目を見られるような結果をたぐり寄せて、彼らの努力が実ったねと(周囲に)言わせたいなと思っています。

―押し込む時間があった中でシュートまでいけない場面もあった。今後に向けての改善点は。
シュートのブロックは相手との距離感や寄せの速さもあったと思います。ただシュートまでいけない部分。その前のクロスのミスやラストパスがゴールラインを割ってしまうといったところは修正しなければ、なかなかゴール期待値が上がっていかないと思いますので、シュートの前のプレーにもっとこだわっていきたいです。今日はシュートに関してはしっかり枠を捉えていたものが多かったと思うので、その前のプレーをもう一度修正していきたいです。

―サポーターの喜ぶ姿を見て感じたことは。
感動の一言に尽きます。これだけ結果が出ない中、本来ならブーイングや罵声を飛ばされても何も文句を言えない。そんな中でも後押ししてくれた。一緒に喜び合えて本当にファミリーだと感じます。選手にもファミリーなら本音で言い合えると言っています。

他人なら少し遠慮することでもファミリーだったら遠慮無しに言えるよねと。ですから僕は選手たちにも本音で話していますし、サポーターにも本音で話しています。お互いにそのような関係でこれからもいたい。何よりも選手たちがこうして最後まで戦い続けられるのも彼、彼女たちの後押しがあるからこそなので、今後も一緒に戦っていきたいと思っています。

―後半に投入した杉田真彦選手がゴールを決め采配が的中。どのようなところを期待して送り込んだか。
サブの選手は最初から出たいと思っています。その中で彼は気持ちの入ったプレーを見せてくれました。一番ほしかったプレーです。あの苦しい時間帯で彼が攻守ともにスイッチを入れていく、ゴール前に入っていく、われわれのゴール前に入れさせない。そんなプレーを随所に見せてくれたと思います。

けがもあってストレスのかかる今シーズンだと思いますが、本当にひたむきに頑張っています。これがスポーツの素晴らしいところだし、これこそエンターテインメントサッカー。彼のあのような姿を見ながら、選手とともに士気を上げていきたいと思っています。

―やりたいサッカーができた要因は。
前半はハイプレスがはまらずに少し相手のストロングが出てしまったと感じました。ハーフタイムに話し合って、少し行き方を変えて後半はあれだけはめることができました。われわれのハイプレスはまだまだ死んでいないというのを改めて感じた試合でしたので、もっとショートカウンターからのゴールを増やしていきたいです。同時に守り切る、強固な守備をつくっていきたいと思います。

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