【シャープ】特殊詐欺対策の新常識!最新防犯電話で被害を防ぐ方法
特殊詐欺対策に大きな効果を発揮する防犯機能付き電話。それらの電話は、どうやって我々を守ってくれるのでしょうか? 最新の防犯電話には、着信音が鳴る前に迷惑電話を撃退したり、AIが特殊詐欺を特定するなど、頼もしい機能が搭載されています。10年前から防犯電話に取り組んでいるシャープ製品をもとに、その中身を見ていきましょう。
特殊詐欺の被害拡大!あなたも狙われる時代に
特殊詐欺の被害は、過去10年最悪を更新し続けています。2023年の被害金額は453億円でしたが、2024年の被害金額は771億円と1.6倍に。被害者の年齢層にも変化があり、23年は被害者の92%が70歳以上だったところ、24年は30歳〜59歳の現役世代が23%を占めています。
かかってくる電話も、23年までは固定電話がメインで96%でしたが、去年はスマホ・携帯の被害が36%まで一気に上昇。今や世代や年齢は関係なく、誰もが被害を警戒しなければならない状況になっています。
詐欺の恐怖、心も家族も壊す
詐欺に遭うと、大切なお金が騙し取られてしまうだけでなく、精神面にも大きなダメージを負います。自分を責めたり、落ち込んだり、騙されたことを誰にも言えず鬱になったり。被害にあったことを家族に打ち明けたら「なんで騙されたんだ」と責められて、家族関係が悪化したケースもあるそうです。
<公式サイトよりhttps://jp.sharp/phone/sagitaisaku/functions/>
特殊詐欺を回避する一番の対策は、怪しい電話には最初から出ないこと。シャープでは警察との連携のもと、10年前から防犯電話に取り組んでおり、固定電話とスマホの両方で防犯機能を採用しています。それぞれの特徴を見ていきましょう。
固定電話のケース
自動着信前警告&自動聞いてから応答
警視庁・大阪府警特殊詐欺対策室のアドバイスで開発した機能です。まずは、登録していない番号や非通知でかかってきた相手に「この通話は防犯のために録音されます」とアナウンス。ここで相手が切った場合は、着信音が鳴らないようになっています。気付かないうちに迷惑電話を撃退してくれるので、怖い思いをすることがなく安心です。
電話を切らない相手には、続けて名前を確認する自動メッセージを流すので、相手を確認してから電話に出るか判断できます。怪しい相手の場合は、そのまま放っておけば20秒で電話が勝手に切れる仕組み。「鳴る前に警告」、「出る前に確認」の2重の対策で迷惑電話を防ぎます。
電話に出る前の二重対策はシャープ独自の取り組み https://jp.sharp/phone/products/jdat95/security/
あんしんフラッシュランプ・自動電話録音
着信時は、番号を登録してる人からの電話だと緑色、登録してない人だと赤にライトが光って、視覚的にも注意喚起をしてくれます。赤ライトはビカビカと点滅するのでアピール効果抜群。直感的に危険を感じることで、怪しい電話を回避します。赤ライトの電話にうっかり出てしまったときは、自動で通話録音を開始。120分録音できるので、会話の内容を後からしっかり確認できます。
迷惑ストップボタン
通話中に迷惑電話だと気づいても、自分からは電話を切りづらいですよね。またかかってきたらどうしようと不安も残ります。その際は、通話の途中で「迷惑ストップボタン」を押すと「この電話はお受けすることができません」というメッセージを流して、自動的に電話を切ってくれます。かかってきた番号は自動で「お断り番号」に登録されるから、次回から同じ番号からかかってきても電話が鳴ることはありません。迷惑電話からユーザーを守ってくれる頼もしい機能です。
これらの防犯機能は買った時に設定済みなので「機能はついてるけど使えていなかった」ということはありません。なお、防犯固定電話は地域によって助成金が支給されます。最大1万円まで補助されるケースもあるので、住んでいる地域が該当しているか確認してみましょう。
左から、スタンダードタイプのJD-AT91、受話器もコードレスのJD-AT96、スピーカーホン専用機がついたJD-ATM1
スマートフォンのケース
伝言アシスタント
怪しい電話に出なくても内容がわかる機能です。電話帳に登録していない番号から電話がかかってきたらAIが応答し、相手の伝言を録音。その内容を文章化して、要約した内容を表示してくれます。留守番電話とは違い、音声を聞かなくても内容を知ることができて便利。詐欺電話による「料金が滞納されているため、法的措置移行します」などの内容も、サッと一目で把握することができます。
より細かい内容を知りたい場合は全文表示を立てることができますし、音声再生ボタンを押すと、そのときに録音したものを聞くこともできます。録音から要約までは全てスマートフォンの中で完結して行われるので、プライバシー面でも安心です。ちなみにこちらの機能は、留守番電話の進化版として開発したのですが「電話出たくない時に使っていたら詐欺を回避できた」という利用者からの声が多く、図らずも怪しい電話対策になっていたのだそうです。
不審な会話のお知らせ
千葉県警から提供されている実際の詐欺電話のデータベースをもとに、AIが会話の内容を分析。特殊詐欺電話だと判断した場合に、音と振動、画面表示でユーザーに警告する機能です。固定電話と同じ「迷惑ストップボタン」がついているので、怪しいと感じたらそれをタップすれば、あとは電話が自動で処理してくれます。
通話中に「なんか変だな」と感じても「間違えだったらどうしよう」と躊躇することってありますよね。その点、この機能は警察が提供したデータベースを元にジャッジしているので、臆することなく堂々と対応できます。防犯のプロがサポートしてくれる電話って心強いですね。
まとめ
特殊詐欺の手口は多様化していますが、その大半は電話から始まります。金銭を要求される場合だけでなく、住所、氏名、生年月日などの個人を教えるのも危険。警戒心が薄いと認識され、カモの候補として登録されてしまうそうです。繰り返しになりますが、一番の対策は怪しい電話に出ないこと。防犯電話を味方につけて、被害を賢く回避しましょう。