【北野白梅町】Boulangerie Etretat(ブーランジュリー エトルタ)|受験生にエール!合格祈願の縁起パン
こんにちは、ライターの森山あゆみです。
趣を感じたり、ほっこり癒してくれたり、見た目にも楽しませてくれる焼き印。
今回は「目で楽しむ逸品 京都×焼き印グルメ 」と題し、「焼き印」にスポットをあてて、焼き印が持つ美的要素を楽しみつつ、焼き印のデザインや意味を深堀り。
洋菓子から和菓子、パンに至るまで、京都ならではのグルメをご紹介していきます。
第1回目は北野天満宮のすぐ近くにある『Boulangerie Etretat(ブーランジュリー エトルタ)』です。
地域で愛されるブーランジュリー
京都の大山崎から、2022年に現在の北野白梅町へ移転オープンした『Boulangerie Etretat(ブーランジュリー エトルタ)』。
学問の神様で有名な北野天満宮から、今出川通りを西へ徒歩3分ほどで店舗があります。
交差点に置かれたパンの看板が目印です。
クロワッサンが形どられた可愛らしい看板がお出迎え。
お店の入り口に掲げられた「名物 合格クリームパン」が目を惹きます。
ひとたび扉を開ければ、焼き立てパンのいい香りがふんわり。「いらっしゃいませ!」と奥さんの元気な声が迎えてくれます。奥の工房では、忙しく新しいパンを焼くご主人の姿が。
2・3組が入ればいっぱいになる小ぶりな店舗ながら、店内には80種類以上のレパートリー豊富なパンがずらり。
クロワッサンを始めとするフランスの伝統的なパンから、日本らしいカレーパンやクリームパンまで、さまざまな種類のパンが棚いっぱいに並びます。
有名ホテルでのベーカリーで腕を磨いた旦那さん、京都のパティスリーなどで研鑽を積んだ奥さんが作るパンやお菓子は、どれも本格的。
観光客から地元の常連客まで、お客さんが次々と入れ替わり訪れる、地域で愛されるブーランジェリーです。
「受験生を勇気づけたい!」合格印の焼き印誕生秘話
ゲン担ぎに食べるものといえば、カツ丼が定番。
こちらのエトルタで販売されている「合格クリームパン(150円)」も、そんなゲン担ぎに選ばれる名物パンです。
実は、もともとは焼き印がなく「大文字クリームパン」として販売されていたそう。
しかし、移転オープンした1年目のお正月。
初詣に訪れる受験生へ何かできることはないかと考え、梅の名所である北野天満宮にちなみ、梅の花の形に「合格」と描いた焼き印を入れることに。
受験生を勇気づけたい、とそんな古田さんご夫婦のあたたかな気持ちから「合格クリームパン」は誕生しました。
現在では、参拝客の多いお正月には、1日200個も売れる名物パンに。
「食べたお客さんから、○○大に受かりました!と報告してくれることもありますよ」と古田さんは笑顔で話します。
優しい味わいの「名物 合格クリームパン」
京都らしい大文字のクリームと合格の焼き印が可愛らしい「合格クリームパン」。パンはふんわり、中には自家製カスタードクリームがたっぷり。クリームは程よい甘さ。
まさに勉強で疲れた頭と体を、じんわりと癒してくれそうな優しい味わいです。
ひとつひとつ手押しでつけられる焼き印は、それぞれ表情が違って味わい深い仕上がり。
通常はクリームパンのみですが、お正月の時期だけ「チョコ味」「コーヒー味」も特別に販売されます。
最近では、クリームが苦手な人のために「合格あんぱん(150円)」も新発売されました。
古田さんご夫婦のあたたかな思いがつまった「合格クリームパン」。
参拝帰りに訪れる受験生はもちろん、御利益にあやかりたいお客さんが、こぞって購入する逸品です。
北野天満宮にお参りした際には、そんな縁起パンもぜひ手に入れてくださいね。
※価格はすべて税込みです。
■スポット情報
店舗名:Boulangerie Etretat(ブーランジュリー エトルタ)
住所:京都市上京区一条通御前通西入ル3丁目西町35
電話番号:075-468-1547
営業時間:7:30〜19:30
定休日:木・日曜休
交通:嵐電北野白梅町駅から徒歩3分