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「どうせ視聴者はわかんない」なぜテレビは古米の食べ方ばかり?ゲストに大竹納得

文化放送

お笑い芸人の大竹まことが同世代や全世代の男女に向けてお送りしているラジオ番組『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30) 5月30日の放送は、‎文春新書からから発売した『カウンターエリート』の著者である、ニュース解説メディア「The HEADLINE」編集長の石田健氏を招き、金曜パートナーの壇蜜とともに本の内容について伺った。

大竹「この本のタイトルは『カウンターエリート』ってなってますけども、この辺がちょっと私の見えないところで、世界的にはカウンターエリートっていうのは、どういう人たちのことを指すんですか?」

石田「わかりやすいのが、トランプ政権の中でもトランプというよりは、副大統領にいるJDバンスという男。彼、まだ40前後かな。若いんですけど」

壇蜜「あれでしょう。「スーツ持ってないのか」っていってた」

石田「そうです。ウクライナのゼレンスキー大統領との会談の時に、喧嘩を吹っかけたような人ですけど、彼らのやってる事って一見するとすごく無茶苦茶に見えますし、実際無茶苦茶な側面強いですけど、彼らが考えてることって、既存のエリート、例えばマスコミとか官僚とか政治家も含めて、そういう人たちがいい大学に行っていい会社に行ってるのに、自分の利益の為だけに行動しすぎてないか?と。しかも、アメリカも含め日本もそうですけど、全然経済成長してないから、やっぱり彼らがやってきたことってなんか間違ってるんじゃないの?と。だから、僕らは率直に議論をして大胆なアプローチを取っていくし、そうするべきだっていうことをいってるんですよね。その人たちの主張に賛成するかどうかは別として、やっぱり、今、どの国もほとんどの先進国が経済成長してないし、しかも再分配、税金を取って貧しい人たちに分配するっていうことも、なんか上手く行ってなさそうだし、そういう議論をもっとちゃんとしようぜっていうとこは重要な指摘だなと思ってるという感じですね」

大竹「特に日本なんか30年間経済成長してないと、給料は上がらないと。それなのに物価だけ上がってって、いくら給料上げても全然追いついていかない。農業においても減反政策を続けてきて、今までのそのやり方をずっとやってきて、それでよかったのか?と、みんな思い始めてるわけだよね。だから、これを簡単に変えられるのかな?と。既成のメディアもなんか見てるとそんなに力はなさそうだなあと。なんか今までの事を大事にしてるんじゃないの?みたいなのがあると。そんな中で、日本でも安野貴博さんとか、新しい人たちがいる。でも、さっきアメリカの副大統領っていったけど、そういう彼らは同時に、なんか、こう、すごい、なんていうの、大胆な発想とともに、「オイオイオイ」と、そこまで」

石田「やっちゃうの?と」

大竹「お前、服持ってないのかみたいな発言もそうだけど、それは別にいわなくてもいいんじゃないかって、それは別にやらなくていいんじゃないかっていうところまで大きく勢力を伸ばそうとするじゃないですか」

石田「そうですね。まさにそこが危ないところで、じゃあなんで経済成長してないのかとか、なんで重要な議論に目が向いてないのかといった時に、彼らの一部は民主主義が悪いっていうんですよ。なんでかっていうと、民主主義って基本平等を求めたりとか、みんなを守ろうとする。そうすると合議というか、いろんな意見が出てきて、結局何も物事決まんないよねとか。あとは能力がない人なのに、例えば平等のために女性の枠を増やしましょうといって、能力じゃない形で、世の中の大事なことが決まって行く。でも、それは僕は反対なんですよ。民主主義とか平等っていうのはすごく大事な理念だから、カウンターエリートたちがそうやっていうこと、「いや、民主主義やってると効率悪いじゃん」っていうことは、いや、それは違うでしょって思うんですけど、彼らはそういうことを主張するんですよね。だからそこが、さっきの「服持ってないじゃん」とか、もっと大統領に権限を持たせてトランプにむちゃくちゃやらせてみようよっていう主張の危なさだと思うんですけど。だからいってることはわかるんだけど、そのやり方はどうなの?っていうのは正直両方ありますね」

大竹「アメリカだと、今までのトランプじゃない政権があって、共和党と民主党で、両方に行ったり来たりするじゃない。そうすると今はトランプ大統領でこうなってるけど、多分その後にはより戻しも来るかもしれないという、前提があったのが覆る可能性がアメリカにはありそうに俺は思うのね。日本はさあ、なんか見てるとさ、前に築いてきたことがさ、例えば農政一つにしてもさ、もう誰がやっても覆せないんじゃないかっていう、そのぐらいガチガチに決まっちゃってて、それは今までのメディアもあんまり追求しないで、政権と企業と、この辺がなんかうまく繋がってて、俺達に手を出せないような国になってるんじゃないかっていう風にちょっと思うんだけど」

石田「それは僕もすごく思って、例えば今コメの話をしている時に、農政、減反、そういう話をしたほうがいいのに、僕、夕方とか朝のニュース番組に出てますけど、ずっと古古古米をどうやったら美味しく食べられますかっていう話ばっかりしてるんですよ」

大竹「これは本丸じゃないんだよね」

石田「でもこれ厄介なのが、彼らは「いや、国もいろんなこと考えてるから、国のために」とかっていって古古古米の話を選んでるわけじゃなくて「視聴者はどうせわかんないでしょ」「減反政策と農政の難しい話をしても、みんなついてこないじゃん。ついて来なかったら視聴率上がんないじゃん。視聴率上がらなかったらスポンサーから広告入んないじゃん」っていう考え方で、多分日頃のトピックを決めてるわけですよね」

大竹「なるほど」

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