【若者が働きたい場所へ】飯塚鉄工所、馬場工務店、北澤工業がユースエール企業に認定
(左から)北澤工業・北澤晶代表取締役社長、飯塚鉄工所・飯塚肇代表取締役、福岡洋志新潟労働局長、馬場工務店・馬場義人代表取締役社長
厚生労働省新潟労働局はこのほど、株式会社飯塚鉄工所(柏崎市)、株式会社馬場工務店(新発田市)、株式会社北澤工業(長岡市)の3社を、若者の採用や育成などに力を入れるユースエール企業に認定した。5月30日には認定通知書交付式が開かれ、同局の福岡洋志局長から各社へ認定証が手渡された。
ユースエール認定は、若者の採用や育成に積極的で、若者雇用管理の状況が優良な企業に与えられる。離職率や所定外労働時間、有給休暇、育児休業などについて一定の要件を満たす企業(常時雇用する労働者が300人以下)に対し厚生労働大臣が認定するもの。今回新たに3社が加わり、新潟県内の認定企業は87社となった。
認定書を手渡される飯塚肇代表取締役
飯塚鉄工所は1953年創業の歴史ある企業で、医療機器や半導体部品など幅広く製造し、金属加工技術は国・県から表彰を受けている、新潟県が誇るものづくり企業。飯塚肇代表取締役は「企業は人なり。ものづくりにおいては若い人の感性、想像力が必要とされる。若手社員の個性重視、キャリア形成、能力開発に注力した成果がユースエール認定につながった」と話した。
馬場義人代表取締役社長
馬場工務店は公共事業を中心に土木事業を行う建設業者。一般土木工事の他、農業土木工事や上下水道、橋梁などインフラ整備を請け負う。近年はデジタル技術を活用した業務改革(DX)を積極的に行い、建設業界ではまだ少ない完全週休二日制も導入した。馬場義人代表取締役社長は「若者の採用や雇用後の労働管理については試行錯誤の時期もあったが、社内体制の見直しや社員の意識改革で成果が出せるようになった。社員の数も少ないので、コミュニケーションを密にし、働くモチベーションを上げていきたい。時代の変化に対応し、選ばれる企業に」と話した。
北澤晶代表取締役社長
北澤工業は生活の命綱であるライフライン工事を中心に請け負う建設業者。案件の提案から施工まで一気通貫で行う強みを持つ。社員の平均年齢が44.8歳、平均勤続年数が12.7歳で、定着率も高い。北澤晶代表取締役社長は「建設現場において労働力の維持は大きな課題で、特に技能者の育成は一朝一夕にはいかない。私たちの企業価値は、社会の『当たり前』を守っていくことで向上していく。そのためにもユースエール認定をゴールとせず、これからも若い人材の採用や育成に尽力したい」と話した。
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