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「差別は他人事じゃない」小学校現場で痛感した本当の自分と、たしかな人権への向き合い方【体験談】

シニアカレンダー

長年、小学校の教師をしていた私。就職してから10年ほどたったころ、全校児童が50人ほどの小規模な学校で働いていた当時のことを、今でもはっきりと思い出します。

あらゆる差別をなくすための教育

その当時、校内研究の一環として人権教育や同和教育(日本の教育全般において部落差別を解消するためにおこなわれる教育を指す行政用語)に力を入れ、地域の同和地区の方々とともに学ぶ「解放学級(被差別部落出身の子どもたちが学力を身につけ、部落問題や差別問題について学び、差別に負けない力をつけることを主な目的とした学びの場)」にも頻繁に参加していました。

心に刻まれた言葉とは

あるとき、地元役場の同和対策担当のAさんから伺ったひと言が、私の心に深く刻まれました。

Aさんは「もともと被差別部落などないのに、あるように言うのは差別だよ」と言いました。その言葉は、大学で被差別部落の歴史や同和問題について学んでいた私にとって、本当に腑に落ちるものでした。

他人事から自分事へ

それまで、私は同和教育を学ぶなかで、どうしても「同和地区の人々はかわいそうだ、どうにかしてあげたい」という一方的な見方に陥っていたことに気づかされました。すなわち、同和問題を自分の問題ではなく、他人事として捉えていたのです。

まとめ

その言葉を境に、同和問題に限らず、どんな問題であっても自分事として受け止めることの大切さを実感するようになりました。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

著者:福山太郎/60代男性・無職

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年2月)

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