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mt ex at IVY RED BRICK HALL 2025(2025年3月27日〜4月29日開催) 〜 色彩豊かなマスキングテープに心おどる空間

倉敷とことこ

mt ex at IVY RED BRICK HALL 2025(2025年3月27日〜4月29日開催) 〜 色彩豊かなマスキングテープに心おどる空間

装飾用のマスキングテープは倉敷が発祥と言われています。

特にカモ井加工紙株式会社が製造しているマスキングテープは、「mt(エムティー)」の名称で広く親しまれています。

「mt ex展」は、元々は工業用に使われていたマスキングテープを、空間を彩るアートとして楽しんでもらうイベントです。
毎年、全国数か所でおこなわれるmtイベントの開催回数は、開催開始から180か所以上にのぼるそうです。

2025年3月27日(木)より、倉敷アイビースクエア内の愛美赤煉瓦館で開催されている「mt ex at IVY RED BRICK HALL (エムティー イーエックス アット アイビー レッド ブリック ホール)2025」を紹介します。

mt ex展とは

mt ex展は物販だけではなく、空間や場所を作品として表現する「インスタレーション」の手法で会場を飾るイベントです。

2024年10月開催時の会場内 写真提供:カモ井加工紙株式会社

mt ex展の特徴は、アーティストを招待してマスキングテープを使った飾りつけを施すほか、イベント会場限定のマスキングテープが展示販売されている点です。

mt ex at IVY RED BRICK HALL 2025について

倉敷では、mt ex at IVY RED BRICK HALL 2025と題して、倉敷アイビースクエア内の愛美赤煉瓦館を会場としています。

コラボレーションしたアーティスト

倉敷で開催しているmt ex展では、3年連続で海外のアーティストとコラボレーションしています。

・2023年:エマニュエル・ムホー氏による、100色のマスキングテープをつるしたインスタレーション
・2024年:ドイツ・ベルリンを中心に活動しているAtau(アタウ)氏によるマスキングテープを使った立体作品
・2025年:オーストラリアを拠点に活動しているPip & Pop(ピップ&ポップ)によるインスタレーション

Pip & Popは、砂糖や顔料などを使った作品を製作するアーティストです。
今回はカラフルなマスキングテープを使って、色彩豊かな世界観を表現しています。

会場のようす

今回のmt ex展へは平日に参加したのですが、会場は多くの来場者でにぎわっていました。

鮮やかな外観

愛美赤煉瓦館の敷地に入ると、さっそく色鮮やかなアートが出迎えてくれます。

会場外の印象的なアート

会場へと続くカラフルな道も、すべてマスキングテープです。

奥に飾られたアートは間近で見ると一層インパクトがあり、来場者が写真を撮って楽しんでいました。

壁に並ぶたくさんのポスター

会場に入るとまず目を引くのは、ずらっと壁に貼られたポスター。
2008年にmtが誕生してから、今まで開催してきたイベントのポスターが壁に並んでいます。

mtのこれまでの歩みを感じられるポスター

壁に貼られたポスターのデザインは、開催した会場で販売していたマスキングテープをモチーフにしたものです。
特に人気があるデザインは、復刻されてカタログ商品として販売されています。

会場内にはこれまでのポスターをコラージュしたデザインのアートも飾られています。

Pip & Popのインスタレーション

会場を奥に進むと、Pip & Popがインスタレーションした部屋があります。

カラフルなPip & Popのインスタレーション

紙をかたどって作られており、美しくかわいらしい空間に、はっと息をのんでしまいます。
イベントが終了するとすべてはがされてしまうため、期間中にしか見られない、会場だけの作品になっています。

会場限定も!さまざまなデザインのマスキングテープ

mtのイベントで人気商品といえば、会場限定販売のマスキングテープです。

今回初めて登場するのは、日本をテーマにデザインされた「Japan tape(ジャパンテープ)」です。

会場限定の「Japan tape」

会場がある倉敷美観地区は、海外からの旅行者も多くみられます。
Japan tapeは、海外のかたへ歌舞伎や浮世絵など、日本文化を伝えるマスキングテープです。

ほかにも、Pip & Popがデザインしたマスキングテープも置いてあります。

Pip & Popがデザインしたマスキングテープ

ドットやストライプなど、mtファンにはおなじみのデザインを使いながら、これまでになかった色を組み合わせて、独自の世界観を表現しています。

なかには、ビニール傘をデコレーションするマスキングテープも販売しています。
ガンシン紙という和紙で作られたマスキングテープです。

ガンシン紙で作られたマスキングテープ

通常のマスキングテープは白い紙に印刷しているので、裏から見ると少し白っぽい色に映ります。
ガンシン紙は紙そのものを染めているので、両面で見てもきれいな色が映るのが特徴です。

担当者インタビュー

カモ井加工紙株式会社で広報を担当している、荻野紗奈(おぎの さな)さんに取材をしました。

荻野紗奈(おぎの さな)さん

──mt ex at IVY RED BRICK HALL 2025はどのような想いで企画されたのでしょうか

荻野(敬称略)──

mt ex展は、マスキングテープで飾られた空間とアート作品の展示を通して、マスキングテープの今後の可能性を体感してもらうイベントです。

今回依頼したアーティストPip & Popは、2014年のmt factory tourでもコラボレーションさせていただきました。

mt ex at IVY RED BRICK HALL 2025では、これまでのmtのイベントを振り返る意味合いを込めて、改めてPip & Popにインスタレーションを依頼しています。

──今まで開催した際の反響はいかがですか

荻野──

企画の一つである「mt choice タピオカパック」は、好きなマスキングテープをタピオカの容器に入れていただきます。

選べるマスキングテープは日替わりで中身が変わっているので、何度来ても楽しんでいただけます。

自分だけのマスキングテープが選べる、タピオカパック

常連さんは、「また明日も来るね」と言ってくださるので、喜んでいただけていると実感しています。

──今回のmt ex展の見どころを教えてください

荻野──

まずは会場の外にある、印象的な飾り付けを見ていただきたいです。

正面の印象的なアート

そして、会場内に貼られたポスターや、Pip & Popによる色鮮やかな空間にもぜひ注目して、マスキングテープを使った世界観と現在にいたるまでの歩みを体感してもらえるとうれしいです。

──おすすめの楽しみ方について教えてください

荻野──

マスキングテープはアナログな商品なので、実際に使うと楽しさや触り心地を感じていただけると考えています。

作品づくりを思い思いに楽しんでいます

会場の2階では、ビニール傘をガンシンシールでデコレーションするワークショップに加え、お子様も参加できる無料ワークショップもおこなっておりますので、ぜひ参加してみてください。

そして、同じ時期にカモ井加工紙株式会社の本社工場で、mt factory tour vol.14も開催しています。
mtファンのなかには、mt ex展とmt factory tourの両方に行かれるかたも多いです。

それぞれの会場で違う雰囲気を楽しんでもらい、マスキングテープづくしの1日を満喫していただけるとうれしいです。

──最後に、読者へメッセージをお願いします。

さまざまな種類のマスキングテープ

荻野──

文房具ファンはぜひ会場に来ていただきたいです。

そして、「マスキングテープってなに」と思っているかたも、会場にお越しいただいたらきっと魅力に気づいていただけると思います。
展示を見るだけとか、ワークショップを楽しむだけでも、もちろん大歓迎です。

ぜひ一度この機会に足をお運びいただけるとうれしいです。

おわりに


会場にはさまざまな年代のかたが来場しており、マスキングテープが多くの人に親しまれていると実感しました。

初めてのかたでも楽しめる工夫や仕掛けがされており、mtがファンに愛される理由がわかります。

マスキングテープは文房具のイメージが強かった筆者ですが、アートとして色とりどりに飾られた空間には圧倒されました。

ぜひ会場に足を運んで、マスキングテープの魅力を発見してみてください。

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