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全国高校選抜大会 ハンドボール女子 地元の声援に応えられず 大分が初戦で惜敗 【大分県】

オー!エス!OITA

写真/オー!エス!OITA SPORTS

第48回全国高校選抜ハンドボール大会 女子1回戦

3月24日 クラサス武道スポーツセンター

大分13-18神戸星城(兵庫)

 

 地元・大分で開幕した全国高校選抜ハンドボール大会。女子のオープニングゲームに登場した大分は、初戦で強豪・神戸星城(兵庫)に13-18で敗れた。地元の大声援を背に戦ったものの、初戦の緊張からか思うような動きができず、悔しい結果となった。試合後、キャプテンの野村穂(2年)は「序盤から流れをつかめなかった。大きな声援があったのに応えることができなかったことが悔しい」と唇をかんだ。その言葉には、地元開催という重圧と責任を背負いながらも、力を発揮しきれなかった無念さがにじんでいた。

 

 実際、チームの動きには硬さが見られた。全国舞台での経験が浅い大分は、「少し舞い上がっていた」と滝元泰昭監督が振り返るように、立ち上がりからリズムをつかめなかった。先制点を奪うまでに13分を要したことは、誤算だった。相手の変則的な守備に惑わされ、本来のパスワークと連係が影を潜めた。上の3枚で展開するフローターがパスを回し、相手の隙を突く形を狙ったが、シュートはことごとく阻まれた。「点が入らないから怯んでしまった」と滝元監督。シュートに対する自信を欠いた攻撃は、次第に迫力を失っていった。

 

 さらに試合を難しくしたのが、大会2週間前に起きたエース・井上心暖(1年)の負傷離脱だ。チームは急遽、陣形だけでなく攻撃パターンの練り直しを迫られた。狙い通りの形を作れず、決定機で打ち切れない場面が続いた。そんな中で光ったのは、1年生の宮上芽生だった。この日、チーム最多タイの5得点をマークし、粘り強くゴールを狙い続けた。また、野村も積極的に仕掛け、5得点。苦しい展開の中でも決して諦めることはなかった。

 

チーム最多タイの5得点をマークした宮上芽生

 

 前半は5-10とビハインドで折り返したが、ロースコアの展開は狙い通り。後半に入ると、選手たちの表情から硬さが抜け、自分たちのリズムで攻撃を組み立てる場面が増えていった。試合終盤、ラスト10分で4点差まで追い上げたが、試合巧者の相手にかわされ、逆転には至らなかった。滝元監督は「守備は人数をかけて機能した部分はあったが、マークの引き渡しやシュートの場面での追い込みなど、細部において遅れがあった。攻撃では、フローターがエースとして自分が引っ張る覚悟を持ってほしい」とチームにさらなる成長を促した。

 

 宮上は試合後、悔し涙を浮かべながら「力をつけて、次の大会ではもっと点が取れるようになりたい」と語り、静かに会場を後にした。地元開催という舞台で得た貴重な経験。悔しさとともに胸に刻んだこの一戦が、次なる飛躍の糧になるだろう。

 

初戦敗退となった大分

 

 

(柚野真也)

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