「尾上菊之助改め八代目尾上菊五郎 尾上丑之助改め六代目尾上菊之助 襲名披露興行 古式顔寄せ手打ち式」にて、『七福神』の上演が決定
2025年5月~6月、歌舞伎座公演より、尾上菊之助改め八代目尾上菊五郎、尾上丑之助改め六代目尾上菊之助襲名披露興行が開幕する。この度、『古式顔寄せ手打式』で追加上演が決定した。
3月31日(月)に神田明神で行われた襲名披露「お練り」では、参道で纏、木遣りを先頭として、襲名披露の尾上菊之助・尾上丑之助を中心として練り歩くなか、神輿やお囃子、芸者衆が参列してお練りを盛り上げ、境内では日本舞踊尾上流四代家元・尾上菊之丞による総合演出のもと、特別出演のZeebraが江戸時代から続く音羽屋の歴史を語り部のように語り、「OTOWAYA、襲名披露!」のラップが御神殿で待つ七代目菊五郎へ真っ直ぐ向かう菊之助と丑之助の歩みに合わさり、古(いにしえ)と現代(いま)が融合。太鼓奏者・山部泰嗣の大太鼓が神田明神に鳴り響く、かつてないお練りは集まった約2,000人の聴衆を魅了した。御神殿前に設営された特設舞台では菊之助と丑之助による奉納舞踊『七福神』が披露され、好評を博した。
そのお練りの興奮も冷めやらぬなか、襲名披露興行を目前に控える4月29日(火・祝)に歌舞伎座で行われる「尾上菊之助改め八代目尾上菊五郎 尾上丑之助改め六代目尾上菊之助 襲名披露興行 古式顔寄せ手打ち式」にて、特別映像『菊重扇面影(きくがさねはなのおもかげ) 菊五郎の代々』『襲名記念お練り』の上映と、舞台上での『古式顔寄せ手打式』に加え、特別プログラムとして、新菊五郎、新菊之助の二人による『七福神』の上演が決定した。
襲名披露「お練り」に集まってくださった方々から好評を博したことをきっかけに、歌舞伎座でも御祝儀舞踊として上演することとなったそうだ。なお、『七福神』は劇場の繁盛を祝う舞踊で、現在では御祝儀曲として上演されている。
八代目菊五郎、六代目菊之助、襲名する二人がこれから始まる襲名興行の繁盛を願い舞う姿にも注目しよう。