XPONENTIALから見る日本のドローン企業の存在感とは? 主催者に聞いた[JapanDrone2025]
世界最大級の無人機展「XPONENTIAL」、日本の存在感に課題が見える一方、国産ドローンへの期待は高い
日本ではドローンをはじめロボットや無人搬送車(AGV)など、人手を介さず自動・自律で動く機械に関心が高まっている。これは世界でも同じ傾向にある。無人・自律システムが一同に介する、世界最大級の展示会・カンファレンスが「XPONENTIAL(エクスポーネンシャル)」だ。メッセ・デュッセルドルフの北米法人が主催する。
2025年は米・ヒューストンで開催され、ドローンをはじめ自律走行車、水中ロボットなど、陸・海・空、さらには宇宙を対象にした無人システムやロボット技術が出品された。もちろん、カメラやセンサー、サービスなども紹介される。500社以上が出展し、7000人以上が来場する大きなイベントだが、日本からは2社が出展し、日系現地法人の出展者は6社だった。日本企業の存在感について、担当者に聞いた。
https://www.drone.jp/special/20250602151520116060.html
担当者:世界的には日本のドローンや技術は優秀だという印象を持たれていますが、蓋を開けてみればそれほど出展者がありません。また、今回は韓国や台湾、中国がパビリオンを立て始め、各国は国を上げて推し進めていることを実感しました。日本も経産省やJETRO、そしてJUIDAらが音頭を取って出展の機運を高めてもらえるといいなと思います。
悲観することばかりではない。中国製品排除の観点から、出展していたACSLの「SOTEN(蒼天)」はメイド・イン・ジャパンとして評判を集めたという。
次回のXPONENTIALは2026年2月に独・デュッセルドルフ見本市会場で初のヨーロッパ開催。5月には米・デトロイトで開催する。
独開催のXPONENTIALのポスター(左)と、米開催のXPONENTIALのポスター
AUVSI XPONENTIAL