婦人科を受診した義母…おしりから飛び出した腸を戻す記憶がフラッシュバック #頑張り過ぎない介護 189
一つ屋根の下で義母と同居しているまる子さん。嫁姑問題や介護の話をメインに自身の体験をマンガにしています。
まる子さんに代わり、仕事が休みだった夫が義母を内科に連れて行ってくれた日のこと。道中、義姉のことやデイケアのことについて愚痴をこぼす義母に、夫がお説教をしてくれました。すると、翌朝から義母は人が変わったように、まる子さんに対して「何もしなくていいです」と言うようになりました。突然の変化にまる子さんは戸惑いますが、夫がお説教してくれたおかげだと受け止めることに。しかし、そんな変化もたった1日だけのこと。結局、義母はいつものようにまる子さんに食事の用意を任せるようになり、残念ながら負担が軽くなることはありませんでした……。
優先すべきは…
今日はデイケアに行く気になってくれた義母。玄関に座ってお迎えを待っているとき、義母がまる子さんに「トイレ」と声をかけました。どうやら先日の転倒が原因で、恐怖心から動けなくなっている様子でした。仕方なく脇の下に手を入れて体を支えましたが、とにかく動こうとしないために全体重がまる子さんにかかってしまい、まる子さんは腰を痛めてしまう結果に……。
義母から体調の変化を報告され、その内容から嫌な予感がした私は……。
ひとまずデイケアに行って、看護師さんに診てもらうように言いました。
素直にデイケアに行った義母。連絡帳には看護師さんから「子宮脱(骨盤内の筋肉や靭帯が弱まり、子宮が正常な位置から下降し、ひどい場合には腟外へ脱出する状態)していると思う」と書かれていて、嫌な予感は的中していました。
なんとなく、自分のことも心配になってきて、家事の合間にちょっとだけ骨盤底筋を鍛えてみたり……。こういう小さな努力が大事です。
デイケアの看護師さんからのコメントを受けて、義母はすぐに婦人科を受診すると言うので、連れて行きました。
診察をするのに着替えを手伝いますが、義母のおしりを見るのが久しぶりで、いろいろなことがフラッシュバック……。こみ上げてくる吐き気になんとか耐えました。
先生からは、子宮脱よりも直腸脱(肛門から腸が脱出する疾患)のほうを優先してなんとかしたほうがいいと言われますが、手術をする気がない義母に響くわけもなく、まさかの完全スルーです(笑)。
義母が「最近、腸の調子が変わった気がするし、太ももの内側が痛い」と言うので、なんとなく嫌な予感がした私は、デイケアで看護師さんに診てもらうことを勧めました。そして、デイケアに行った義母が持ち帰った連絡帳には、看護師さんから「子宮脱していると思うので、婦人科を受診してください」と書かれていました。やっぱり……。
すぐに婦人科へ行きたいと義母から言われたため、連れて行くことに。診察をしてもらうために、ズボンや下着を脱ぐ必要がありますが、義母がひとりでできないためお手伝いをすると……久しぶりに見た義母のおしりでいろいろなものがフラッシュバックし、吐き気がこみ上げてきました。
診察の結果、子宮脱というほどでもないようで、経過観察で問題ないとのこと。しかし、それよりも直腸脱のほうが早くなんとかしないといけないレベルだと言われてしまいました。手術をする気がまったくない義母には都合の悪いことは耳に入らないらしく、先生の言葉に完全スルーしていました……。
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体調の変化に気付いていても、なかなか病院に行こうとしない人もいる中、義母は素直に受診に応じてくれるので助かりますね。しかし現状を知るだけでは何も変わりません。先生の言葉が響いて、手術をする気になってくれるのが一番ですが、どうすればそうなるのか……。悩ましいですね。
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