餌を与えていた野良犬からの思わぬ“プレゼント”に感激した男性「愛は存在する」(トルコ)
トルコで起こった、ある男性と野良犬の微笑ましいやりとりが話題になっている。男性は数年前、経営する店の前に野良犬が現れた時から、餌を与え続けていた。するとある日、犬は感謝を伝えたかったのか、チキンドラムスティックをくわえて店にやってきて、男性に差し出した。この出来事について、動物専門サイト『The Dodo』が詳細を報じた。
動物好きの男性が「泣いてしまった」という野良犬の行動とは? 当時の動画はこちら
トルコで家電製品の修理販売を営むジェイフン・サトゥルさん(Ceyhun Satır)が、Instagramに動画を投稿して注目を集めた。動画は、ジェイフンさんの店の監視カメラが記録したものだ。そこには、1匹の野良犬が店の入り口まで来て、くわえていたチキンドラムスティックを置き、去ろうとする姿が映っていた。
どうやら野良犬は、ジェイフンさんのためにチキンを持ってきたようだ。この犬は2021年のある日、ひどく痩せた状態でジェイフンさんの店の入り口に現れた。動物好きのジェイフンさんは水と餌を与え、犬を助けた。彼は動物専門サイト『The Dodo』の取材に応じ、犬との出会いについて次のように語った。
「私はこの犬に“アレス(Ares)”と名前を付けました。それ以来、アレスはいつも店に来るので、私は餌をあげるようになったのです。」
ジェイフンさんは、アレスを飼うことができなかったものの、店でほとんどの時間を一緒に過ごすようになった。数年前、空腹で路上を彷徨っていたアレスにとって、ジェイフンさんは今でもかけがえのない存在だ。
今月3日のお昼頃、いつものようにアレスが店にやってきた。口にはチキンドラムスティックをくわえており、アレスは店の入り口にそれを置き、中で作業をしているジェイフンさんを見上げた。そして、そのまま店の外へと出て行こうとした。
それはまるで、アレスがジェイフンさんに感謝の気持ちを込めた“プレゼント”を持ってきたように感じられた。ジェイフンさんは当時の気持ちをこう明かした。
「泣きましたね。40歳にもなって私は泣いてしまいました。『愛は本当に存在するんだ』『忠誠心ってあるもんなんだな』と思いました。」
また、ジェイフンさんはアレスとの絆についてこのように述べた。
「アレスは私の血のつながった兄弟みたいなものです。そして、他の多くの人間よりも信頼できる存在なんですよ。」
画像は『Ceyhun Satır Instagram「Hayvanları Seviyorum onlar bana İhanet etmezler」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)