フレンチのシェフと懐石料理の職人が織りなす“宝塚らしい”ニュースタイルの鮨コース 宝塚市
昨年11月に宝塚大劇場の近くにオープンした『鮨 佳月』(宝塚市)。ずっと気になっていたお店だったんですが、ようやくランチを食べに行くことができました。
最寄りの駅は阪急「宝塚南口駅」になりますが、この季節に行くなら阪急「宝塚駅」から"花のみち"を歩いていくのがおすすめ。綺麗な花木に囲まれた道がとても心地良いです。
お店の場所は"宝塚大橋"のすぐ手前のビルの1F。おしゃれなガラス張りの店舗です。
カウンター8席の店内はすっきりとして開放的で洗練された大人テイストな"宝塚らしい"空間。
高知の海をイメージした絵が描かれた壁画も良い感じにお店の空間を演出しています。
フレンチのシェフと和食の懐石料理の職人が見た目も楽しめる料理にアレンジして提供する同店の鮨コース。お店の空間も合わせ、宝塚にふさわしいお店を意識しているのだそう。
今回食べてきたのは金曜日と日曜日のみ提供されるランチ。コースは2つあり、鮨が10貫でお茶とお菓子もついているコース「響〜HIBIKI〜」を注文。
まずは彩鮮やかな「先付け」。そして初めて飲んで美味しさに驚いたオリジナル「緑茶スパークリング」。後味すっきりでこの後の鮨との相性も抜群でした。
握り鮨はおまかせで、旬の魚介を中心に握ってくれます。
最初の3貫は「長崎の剣先イカ」、一緒に昆布締めしたオレンジの乗った「兵庫の真鯛」、クコの実の乗った「海老」。シャリは赤酢です。
シャリが崩れにくく握った時の触感も味わえるので鮨は手で食べる方がおすすめだそう。
次に出てきたのは梅肉ソースが乗った「天然のサクラブリ」と菊の酢漬けの乗った「長崎のアジ」。どのお鮨も見た目の鮮やかさだけでなく素材の味が引き立つように上手くアレンジされていてすごく美味しいです。
鮨を5貫楽しんだところで出てきたのは「茶碗蒸し」。
"卵のテリーヌ"をイメージしたという茶碗蒸しは白魚やタケノコなどかなり具沢山でした。
次に穴子の煮詰めダレに赤ワインの加えたソースのかかった「焼き穴子」と「ホタテ」。
握り鮨の最後は熟成したブランドシャケの「銀シャケ」、ポン酢ゼリーとネギの乗った「ノドグロ」、フルーツガーリックの乗った「キンキ」。思考を凝らした10貫は出てくる度に笑顔になるようなものばかりでした。
締めは有機ゴボウの細巻きと赤だし。
そして最後にキャロットケーキと和紅茶でまったり。居心地の良い空間でゆっくりと時間をかけて楽しめる食事に大満足でした。
この日は車で行ったので飲めなかったのですが、ワインや日本酒も多く取り揃えられています。ワインと一緒に楽しむ方も多いそうです。
一般的な鮨屋さんだと"食事をしに行く"というイメージですが、食事の時間とその空間を楽しむことのできるニュースタイルな鮨屋である同店。県外から友人が遊びにくるときに「宝塚らしいお店に連れて行って」と良く言われる筆者ですが、今度ぜひ友人を連れて行ってあげたいなと思えるお店でした。8席しかないので予約してから行くのがおすすめです。
場所
鮨 佳月
(宝塚市武庫川町4-4)
営業時間
[ランチ(金・日のみ)] 11:30〜14:30(L.O 13:00)
[ディナー]16:30〜21:30(L.O 21:00)
定休日
月曜日・火曜日