京都旅行は「予約」が肝心~要予約・予約推奨施設まとめマップ付~
京都旅行を計画すると、ガイドブックやSNSで行ってみたいところがたくさん見つかりますよね。
実は、京都の観光名所の中には予約が必要なところもあり、特に紅葉シーズン限定で予約が必要な施設もあるので注意が必要です。行ってから「しまった!」とならないように、拝観・見学に予約が必要な場所をまとめたので、この記事を見て、準備万端で京都旅を楽しみましょう。京都らしい特別な体験を予約できるサイトもご紹介します。
必ず予約が必要な場所
見学する時期や人数に関わらず、見学するために必ず予約が必要なスポットを紹介します。予約は少しハードルを感じるかもしれませんが、少人数で落ち着いて見学できたり、係の方がガイドツアーをしてくれるというメリットがあります。ぜひ旅行の計画に入れてみてください。
■重森三玲庭園美術館
画像提供:重森三玲庭園美術館
東福寺方丈庭園などを作庭した昭和を代表する庭園家、重森三玲(しげもりみれい)の旧宅の一部を見学することができます。江戸期建築の書院と、重森三玲自身が設計したモダンな日本庭園が見事に調和した空間です。国登録有形文化財。
【予約方法】10日先までの予約のみ受付、なるだけメールで予約
【公式HP】https://garden-reservation.amebaownd.com/
■嵐山 祐斎亭(ゆうさいてい)
春夏秋冬において絶景が楽しめる築150年の日本建築です。フォトジェニックな丸窓や自然によって異なる庭の風情など、美しい景色の中で心地よくゆるやかな時間を過ごせます。テラス席で抹茶を召し上がっていただくこともできます(有料)※紅葉ハイシーズンはご提供できない場合もございます。
【予約方法】公式ホームページより予約※紅葉期(2024/11/16〜12/1)ご予約開始済
【公式HP】https://yusai.kyoto/
■頼山陽書斎 山紫水明處(さんしすいめいしょ)
維新の志士たちに影響を与えた『日本外史』などを著した江戸後期の儒学者頼山陽(らいさんよう)の書斎兼茶室とその庭を見学できます。東山の景色と煎茶道を愛した頼山陽のこだわりが感じられます。国史跡。
【予約方法】2週間前までに(必着)、往復はがきのみ受付。予約は2名以上から。日程は第2希望まで書くこと。氏名 電話番号必須。
【公式HP】-
【宛先】〒6050063 京都市東山区松原町289 一般財団法人頼山陽旧跡保存会
■二條陣屋
二條陣屋(にじょうじんや)は江戸時代から続く豪商小川家の屋敷で、京都町奉行で裁判を受ける武士等の宿(公事宿)も兼ねていました。奇襲に備えたからくりや、趣向を凝らしたしつらえが見どころです。見学時は家の人が案内する約1時間のツアーに参加予約してください。国指定重要文化財。
【予約方法】30日前から、ツアー開始30分前までにHPから予約
【公式HP】https://nijyojinya.net/
■NISSHA本館・NISSHA印刷歴史館
画像提供:一般財団法人NISSHA財団
NISSHA本館は明治39(1906)年に紡績会社の本社事務所として建てられました。
その後NISSHA株式会社が引継ぎ、1階には世界の印刷の歴史が学べるNISSHA印刷歴史館が開設されています。展示だけでなく、国・登録有形文化財に登録された建物の美しさも必見です。
【予約方法】前日までに電話で予約
【公式HP】https://www.nissha-foundation.org/history_museum/
■京都生活工藝館・無名舎 吉田家住宅
築114年の表屋造の京町屋で、現在もご当主が住まわれています。美術工芸の収集家であるご当主による季節のしつらえも見どころです。国登録有形文化財、京都市景観重要建造物。
【予約方法】前日までにホームページより予約
【公式HP】http://r.goope.jp/kyoshida/
■秦家住宅
18世紀半ばから代々薬種業を商ってきた京町家です。明治2年上棟の建物は、下京の伝統的商家の趣をよく残しており、現在は暮らしの息遣いを大切にしながら公開されています。京町家の暮らしの一端を体感することができます。京都市登録有形文化財。
【予約方法】前日までにホームページより予約
【公式HP】https://www.hata-ke.jp/
■白龍園
画像提供:白龍園
白龍園(はくりゅうえん)は鞍馬・二ノ瀬にある日本庭園です。古くから霊山として知られていたものの荒廃していたところを、故青野正一氏(青野株式会社創業者)と地域住民とで整備し、その後も社員家族で守り続けています。毎年春と秋に特別公開が行われています。
【予約方法】公式ホームページ、または往復はがきで予約
【公式HP】https://hakuryuen.com/
ほかにも、西芳寺(苔寺)も事前予約が必要です。公式サイトをご確認ください。
予約推奨の施設
人数制限があり、確実に見学するには予約した方がいいスポットを紹介します。当日行って入れる場合もありますが、桜や紅葉など人気の時期は必ず早めに予約しておきましょう。
■京都仙洞御所
画像提供:宮内庁京都事務所
仙洞御所(せんとうごしょ)は退位した天皇のための御所で、その后の御所である大宮御所とともに公開されています。現在も天皇皇后両陛下が京都にお越しの際に使われている建物や、春には桜や藤、ツツジ、秋には紅葉が楽しめる庭園を見ることができます。
【予約方法】往復はがきの場合、希望月3ヶ月前の1日から希望月の1ヶ月前の消印までに申込。ホームページからは、希望月3ヶ月前の 1日5時~希望日の3日前23時59分まで。
【公式HP】https://sankan.kunaicho.go.jp/guide/sento.html
■桂離宮
画像提供:宮内庁京都事務所
桂離宮は、江戸時代初期、皇族八条宮家の別荘として造られました。大きな池を中心とした庭園は日本庭園の最高傑作との呼び声も高く、園路を進むごとに息をのむような絶景が広がります。
【予約方法】往復はがきの場合、希望月3ヶ月前の1日から希望月の1ヶ月前の消印までに申込。ホームページからは、希望月3ヶ月前の 1日5時~希望日の3日前23時59分まで。
【公式HP】https://sankan.kunaicho.go.jp/guide/katsura.html
■修学院離宮
画像提供:宮内庁京都事務所
修学院離宮は比叡山の麓に位置し、江戸時代初期に後水尾上皇により造営された山荘です。3つの高さが異なる台地にそれぞれ上離宮・中離宮・下離宮があり、雄大な自然と見事に調和したのどかな景色を楽しめます。
【予約方法】往復はがきの場合、希望月3ヶ月前の1日から希望月の1ヶ月前の消印までに申込。ホームページからは、希望月3ヶ月前の 1日5時~希望日の3日前23時59分まで。
【公式HP】https://sankan.kunaicho.go.jp/guide/shugakuin.html
■無鄰菴(むりんあん)
明治27年(1894)〜29年(1896)に造営された、政治家・山縣有朋の別荘です。庭造りにも造詣が深かった山縣の意向で、日本庭園でありながらも、当時には珍しい試みが随所になされ、近代日本庭園の傑作と言われています。国名勝。
【予約方法】30日前~当日1時間前までに、ホームページより予約
【公式HP】https://murin-an.jp/
■金地院茶室(八窓席)
南禅寺の塔頭の一つである金地院にある茶室は、鶴亀の庭(特別名勝)とともに小堀遠州の作で、重要文化財に登録されています。小書院の襖絵長谷川等伯筆「猿猴捉月図」、「老松」も有名です。
【予約方法】電話または往復はがきで予約。
【公式HP】-
■京都迎賓館
画像提供:京都迎賓館
京都迎賓館は京都御苑内にある国の迎賓施設で、海外からの賓客を心を込めてお迎えし、日本への理解と友好を深めてもらうために、平成17年に開館しました。日本の伝統技能の粋を集めて作られた空間は、華やかでありながらも品格ある和の佇まいを創出しています。
【予約方法】前日正午までにホームページより予約
【公式HP】https://www.geihinkan.go.jp/kyoto/
■嵯峨野トロッコ列車
保津川沿いに、片道7.3㎞を走るトロッコ列車。ゆっくりゴトゴト進むかわいい列車に揺られながら、沿線の自然や渓谷の美しさを堪能できます。当日券もありますが売り切れることも多く、行楽シーズンには特に予約をおすすめします。
【予約方法】公式ホームページで、一ヶ月前(前月の同じ日)の0時からチケット予約
チケット予約ページ https://ars-saganokanko.triplabo.jp/home
【公式HP】https://www.sagano-kanko.co.jp
紅葉の時期は予約が必要な施設
紅葉シーズンは、京都じゅうが多くの観光客で賑わいます。数々の紅葉の名所がありますが、中には紅葉シーズンのみ予約が必要な場所もあるので注意が必要です。
■瑠璃光院
自然豊かな比叡山麓にある瑠璃光院の庭園では、四季折々、極楽浄土を思わせる美しい景色が見られます。拝観できるのは春季・夏季・秋季の特別拝観期間内のみで、そのうち秋季特別拝観の期間内に、予約拝観期間が設けられています。
【予約方法】10月頃公式ホームページにて案内
【公式HP】https://rurikoin.komyoji.com/
■圓光寺
徳川家康ゆかりの寺である圓光寺。境内の「十牛之庭」は紅葉の時期に特に美しく、たくさんの人が訪れるため、紅葉シーズンのみ予約制での拝観となっています。2024年の紅葉特別拝観期間は「2024年11月9日(土)〜12月8日(日)」です。
【予約方法】2024年10月中旬 ホームページより予約開始
【公式HP】https://www.enkouji.jp/
体験・ガイドツアーもチェック!
ここまで、入場に予約が必要な施設を紹介してきましたが、続いて京都ならではの特別な「体験」が予約できるサイトをご紹介します。
京都観光Navi「事前予約で楽しむ京都旅」ページでは、人数限定で奥深い京都の魅力を体感できる多彩な体験・ガイドツアープランを案内しています。
例えば、
・僧侶や神職とめぐる、寺社仏閣のプライベートツアー
・座禅や能、和菓子づくりなどの体験
・ガイドが同行する街歩きツアー
など、魅力的な体験プランがたくさんあります。
▽体験予約サイトはこちら
事前予約で楽しむ 京都旅|【京都市公式】京都観光Navi
https://ja.kyoto.travel/anshin/
まとめ(旅マエ手配のススメ)
安心・快適な京都旅行を楽しむには、事前準備が大切です。
ホテルや交通機関はもちろん、レンタル着物や和文化体験、人気の飲食店など、予約できるところは予約しておきましょう。お土産の取り置きができるお店もありますよ。
例えば、行列が出来ることで有名な「出町ふたば」も、1週間前から前日までに電話で予約すると取り置きしてもらえます(状況により前日でもお断りされることがあるそうなので、早めにご連絡しましょう。)その他、百貨店でも取り扱いがあれば予約ができるお土産もあります。
また、キャリーケースなどの手荷物預かりや京都駅から宿までの荷物配送なども、事前予約が出来るサービスもあります。手ぶら観光ができるので便利ですよ。
▽手荷物預かり・配送サービスの詳細はこちら
【京都市公式】手ぶら観光のススメ|HANDS FREE KYOTO
https://hands-free.kyoto.travel/?lang=ja
紅葉・桜シーズンは特に混雑が予想されますので、各エリアの混雑度を確認できる「京都観光快適度マップ」や、ライブカメラを参考に快適な観光をお楽しみください。
▽混雑度チェックはこちら
https://ja.kyoto.travel/comfort/
▽京都市観光協会公式YouTubeライブカメラはこちら
【LIVE】ライブ中継カメラ - YouTube
https://www.youtube.com/@DMOKYOTO/streams
※予約方法については、2024年9月現在の情報です。最新情報は各施設の公式HP等をご確認ください。
記事を書いた人:Kyoto Love.Kyoto
京都の街、そして京都にかかわる人たちの役に立ちたい。そんな想いを原点に、人と人、人と地域との交流のなかで見つけた物語をまちかどの語り部たちが発信しています。智恵の循環が紡ぎ出す、京都人でもよく知らない京都、そして深遠なる京都の魅力を伝えていきます。
https://kyotolove.kyoto/