〆の雑炊はぜったい食べてほしい!夏のスタミナ料理にぴったりのすっぽん料理 尼崎『遠山』 尼崎市
突然ですが、みなさんはすっぽん料理を食べたことがありますか?「見た目がちょっと苦手、味って本当に美味しいの?」と筆者も最初不安があったのですが、すっぽん料理店『遠山』(尼崎市)へ行って感動の体験をしてきたので、その模様をレポートしていきます。
お店は阪急塚口駅から徒歩約2分、阪急伊丹線が走っている線路の小さい踏切を渡った所で、すっぽんの絵ののれんがかかっているのが目印です。
店内は、カウンター席と奥にはテーブル席が複数部屋にありゆったりできる空間となっています。
同店は今年で創業50年を迎えた老舗店で、現在の店主は二代目で先代の父親からお店を譲り受けました。先代は周りで誰も扱っていなかった「すっぽん」に目をつけ同店を始められましたが、最初はやはり馴染みがなくメジャーなものではなかったので苦労も多かったそうです。
しかし、テレビで美容にはすっぽんスープが良いという話題がきっかけとなり、今までの滋養強壮や疲労回復のイメージから美肌や美容に変化し一気に女性客が増えたそうです。
今回筆者はすっぽん料理が初めてなので前菜・丸鍋・酢物・雑炊がつく「活力コース」(一人前4950円・税込)をお願いしました。
「すっぽん鍋ってどんなビジュアルなんだろう?」とかなりドキドキしていた筆者ですが、スープは透き通り具材はネギやしいたけなどのきのこがたっぷりでかなり美味しそうなビジュアルです。
そして、鍋の下にたっぷり入っていたメインのすっぽんを盛り付けていただきました。
勇気をだして食べてみると「えっ、美味しい!」と思わず声を出してしまう筆者。すっぽんは普段どろの中に生息している生き物でもっと臭みや独特の味があるのではないかと思っていたのですが、それらが全く感じられません。どんな味かとあえていうなら淡白な鶏肉に近いのですが、やはり味わったことのない食感と美味しさに「これがすっぽんなんだ」と感動する筆者。
すっぽんは40年取引のある長崎県の養殖所から仕入れており、水やエサを変えるとすっぽんの味も変わってしまうため先方の社長と話し合いより良いものを提供できるよう努力されています。
そして身はもちろんですがなんといってもこのスープが格別で、黄金に輝くスープはすっきりしているのにコクがありどこかほっとする味わいで何杯でもおかわりしてしまうほど。雑炊用には別でスープを用意してくださっているので、ほとんどのお客さんはスープを完飲されるそうです。
野菜にもそのスープがしっかり染みわたっているので、もう食べる手が止まりません。
そして、お待ちかねの「雑炊」です。あの美味しいスープでできた雑炊はお腹がいっぱいでもぜったいに食べるべきだと確信する筆者。
小さく切ったお餅も入っており、卵のまろやかさと餅のもちもち食感そして、スープが一粒一粒にまで染み込んだご飯が最高でした。これを食べずしてすっぽん鍋を食べたとは決して言えません。
正直取材にくる前すっぽん料理は本当に美味しいのだろうかとかなり緊張していたのですが、筆者の想像していた何倍もの美味しさでもっと早く食べに訪れればよかったと後悔するほどでした。同店は一番大事だという下処理にかなり力をいれておられるので、臭みは一切なく本当に美味しいすっぽん鍋がいただけるのでこれからの暑い夏を乗り切るためにもぜひ一度訪れてみてください。
場所
遠山
(尼崎市塚口本町1-2-8)
営業時間
17:00~22:00
定休日
不定休