神戸にはポートタワーとは別に「神戸タワー」があったらしい!『湊川公園』にある記念碑を見てきた 神戸市
メリケンパークにある神戸のランドマーク「神戸ポートタワー」。”鉄塔の美女”とも評される外観やライトアップの美しさはもちろん、屋内もリニューアルされ、連日多くの人で賑わっています。
ですが神戸にはポートタワーとは別に、かつて「神戸タワー」と呼ばれる展望台があったということをご存じでしょうか?当時は「新開地タワー」とも呼ばれ、ハイカラな神戸を表すランドマークとして親しまれていたのだとか。
今回はそんなタワーの名残がある『湊川公園』(神戸市兵庫区)を訪れてきました。
神戸タワーの記念日となっているのは園内にある「カリヨン時計塔」。神戸タワーを模したというその時計塔はその名の通りベルが4個つけられており、時間が来るとメロディを奏でる仕組みになっているそう。
時計塔に書かれた説明によりますと「神戸タワー」は、ここ湊川公園に「繁栄のシンボル」としてそびえ立ち、神戸市内をくまなく見渡せる”神戸っこの自慢”だったのだとか。タワーは建材の劣化によって倒壊の恐れがでてきたことから、1968年に撤去されました。
側面には開港時の周辺地域(兵庫津)の絵図などの表示も。この場所から見る神戸の景色はどんなものだったのか…。タワーがなくなってしまったことが惜しく感じられました。
そのほか園内には様々な像が建てられており、中には「なぜここに?」と思うような不思議なものも。1つ目は入ってすぐの場所にある武将・楠木正成の銅像。中央区の『湊川神社』の祭神であり、「楠公さん」として親しまれています。
近くで見るとかなり大きい!近くにある「新開地一丁目商店街」アーケード内からも見ることができるそうで、湊川公園の顔ともいえるでしょう。
2つ目は兵庫区役所近くにある「聖徳太子像」。そもそもなぜここに聖徳太子なのだろう?という疑問が浮かびあがった記者。
さらに肝心の”聖徳太子”はおらず、銅像は馬のみ。聖徳太子はいづこへ?という話なのですが、神戸市のホームページによりますと、阪神・淡路大震災で破損するまでこの馬の上にはりりしい聖徳太子の銅像が乗っていたそうなのです。
また「なぜ聖徳太子なのか」という疑問に関しては、「会下山が聖徳太子が創建したと伝えられる奈良県・法隆寺の領地であった」という歴史があるからなのだそう。湊川と聖徳太子にそんな縁があったなんて知りませんでした。
公園や街中にある何気ない銅像やオブジェも、そのルーツを辿れは意外な人物や歴史とのつながりがあることも。自分の地元やよく足を運ぶ場所でもまだまだ知らないことだらけなので、これから少しずつ学んでいきたいです♪
場所
湊川公園
(神戸市兵庫区荒田町1丁目21-1)