絶対に遭遇したくない!「ゴキブリ」を家のなかに入れない、増やさないための“3つの対策”
高温多湿な環境を好むゴキブリは、梅雨の時期から夏にかけて最も活動が活発化します。家のなかであのイヤな姿をチラッとでも見かけたくない……。そのために今の時期から対策をしておくと、ゴキブリとの遭遇率をぐっと減らせるかもしれません。そこで今回は、ライオンケミカル株式会社の方に、「ゴキブリの侵入を防ぐ方法」について教えていただきます。
教えてくれたのは……ライオンケミカル株式会社
創業140年以上の技術、豊富なノウハウを活かし、殺虫剤、入浴剤、洗浄剤、消臭剤など、幅広い日用品を開発・製造・販売するライオンケミカル株式会社。「よりよいモノを、よりリーズナブルに」を合言葉に、NB・PB・OEM事業を拡大中で、和歌山県から全国、世界へと販売網を展開している老舗企業です。
ゴキブリの侵入をどうやって防ぐの?
前回の記事、「ゴキブリは一体どこから家に入ってくるのか?」でご紹介した通り、ゴキブリはさまざまな場所から家のなかに侵入してきます。
今回は、ゴキブリの家への侵入を防ぐための、具体的な3つの対策をお伝えします。
1. 隙間をふさぐ
ゴキブリの侵入を防ぐには、侵入経路を物質的にふさぐのが最も効果的です。それぞれの侵入経路への具体的な対策は次の通りです。
【網戸、ドアの隙間】
市販のすきまテープを使ってふさぐ
【換気扇、通気口】
フィルターや防虫網を設置する
【排水周り】
穴埋めパテを使ってふさぐ
【排水口】
水切りネットをかける
【エアコンのスリーブ穴】
穴埋めパテを使ってふさぐ
【ドレンホース】
防虫キャップをつける
ゴキブリは、ほんのわずかな隙間からでも侵入してくるため、しっかりと丁寧に穴や隙間をふさぐことが重要です。また、隙間をふさいだ後も定期的なチェックを欠かさず、新たな隙間がないか確認しましょう。
2. ゴキブリをよせつけない環境を作る
家の中を清潔に保ち、ゴキブリを寄せつけない環境を作るのも有効な対策です。
ゴキブリは温かく湿った環境で活動が活発になり、暗い場所や狭い場所を好む習性があります。また、優れた嗅覚で、食べかすや油のニオイに集まりやすい特徴があります。
ゴキブリが住みにくい環境を作るために、日ごろから以下のことに注意しましょう。
・キッチンの油汚れを掃除する
・水回りの水をこまめ拭く
・生ごみをためない
・段ボールをためない
・ジュースやビールの空き缶をすぐに捨てる
・床に物を置かない
・毎日換気をして風通しをよくする
・湿気の多い時期は除湿機をかける
・室内を明るく保つ
3. 誘引殺虫剤を設置する
ゴキブリの侵入を防ぐためには、誘引殺虫剤を設置するという方法もあります。
誘引殺虫剤は、ゴキブリを誘引するニオイや成分が含有されるエサに殺虫成分を混ぜたもので、ゴキブリの姿を見ることなく駆除することができるのが大きなメリットです。基本的には食べてもすぐには死なず、ほとんどのゴキブリが巣や物陰に移動してから死にます。
さらに、殺虫成分入りのエサを食べたゴキブリの糞や死骸を他のゴキブリが食べることで、付近のゴキブリも駆除できるのも特長です。誘引殺虫剤は、ゴキブリの侵入経路付近に設置しましょう。
今の時期からしっかり対策を
まずは、ゴキブリの侵入経路を知り、穴や隙間をふさいで侵入させないことが大切です。しかし、どれだけすきまをふさぎ、家の中を清潔に保っても、侵入経路が多様であるゴキブリの侵入を完全に防ぐことが難しいのも現実です。ゴキブリは不衛生な環境に生息し、雑菌も多く付着しているため、健康面や衛生面でもよくありません。
予防の観点と、気づかないうちに侵入してしまったゴキブリを駆除するためにも、今の時期から誘引殺虫剤も上手に利用してしっかり対策を行ってくださいね。
鈴木杏/ライター