若鶏の甘みがシンプルで旨い♪元町・南京町『劉家荘』の看板メニュー「焼鶏」 神戸市
元町・南京町の近くで39年、変わらぬ味で中華料理を届ける『劉家荘(りゅうかそう)』(神戸市中央区)。遠方から訪れるファンもいる、看板メニューの「焼鶏(しょうけい)」をランチで味わってきました。
1986年に創業し、現在は2代目店主・劉 繕雲(りゅう ぜんうん)さんが早世した父に代わって暖簾を守り続けています。ランチのピークタイムは寒い時期でも外にお客さんが並ぶこともあるそうで、13時を過ぎてからの訪問がおすすめです。
ランチは11時30分から14時30分まで。「焼鶏定食」のほか「唐揚定食」や「酢豚定食」「らーめんセット」など約9種そろいます。ちょっと豪華に楽しみたいときは、前菜からデザートまで味わえる「特別サービス定食」や「劉家荘の飲茶セット」もいいですね。
ちなみに同店ではランチのみ王道のチャーハンが食べられます(ディナーは「ズワイ蟹レタス炒飯」のみ提供)。
「焼鶏」とは中国の古い食文化で親しまれてきた、言わば「中国ローストチキン」。淡路島の養鶏場から新鮮な若鶏を入手し、秘伝のスパイスに丸一日漬け込みます。翌日高温の油で表面を焼き、そのあと蒸し器でふっくら蒸すことで余分な脂を落としていきます。
毎朝20羽ほど調理するそうで、1人前、1/4サイズで提供されます。味付けは塩・山椒のみですが、鶏自体の甘みが強くシンプルながらも奥深い味わいです。皮はパリッと、身はぷりぷりでほろりとほどけるやわらかさ。骨を避けながら夢中でむさぼりついてしまいます。
たまごスープにも「焼鶏」と同じ若鶏の鶏ガラが使われており、甘さたっぷり♪国産米のご飯やサラダも付き、ボリューム十分ですが最後までもたれることなく楽しめます。
同店の料理は全体的に香辛料は控えめで、毎日食べても飽きの来ない日本人好みの味を心がけているそうです。
「焼鶏」はテイクアウトも可能で、半羽(1,600円)と1羽(3,200円)のサイズで提供。特にクリスマスシーズンは、配送も含め1日400羽ほど仕込みを行っているそうで、全国各地にファンが多い人気の商品です。お弁当も900円から購入することができ、事前に電話予約がベター(当日予約も可能)。
ディナーのおすすめは、劉さん曰くエビに“魔法”をかけることでおいしさが際立つ「海老のチリソース煮」や「海老のマヨネーズソース和え」(各1,250円~)。新商品「神戸黒鯛入り春巻き」もお酒のおともになりそうです。
1階にカウンター4席、2階に18席、3階に12席あり、シーンによって使い分けができそう(店内は階段のみ)。
劉さんは南京町商店街振興組合の理事も務め、イベントや企画を通して元町全体を盛り上げていく取り組みを行っています。直近では自らのアイデアで南京町周辺に「ランタンオブジェ」を設置したそうで、「お店だけでなく街全体が元気になれば」とにっこり微笑みます。
まもなく50周年を迎える同店。地域の人に喜んでもらえるサービスをひそかに計画中だとか♪
場所
劉家荘(りゅうかそう)
(神戸市中央区元町通1-4-8 カナエビル1F)
営業時間
11:30 ~14:30、17:00~20:30(L.O.20:00)
定休日
水曜日