半泣きでパニックになる母をなだめるも…「お財布がない!」のエンドレスに #母の認知症介護日記 170
アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
何度説得しても父と出かけようとする母・あーちゃんにイラッとしてしまい、認知症のせいだとわかっていながらも、つい冷たい言葉を投げかけてしまったワフウフさん。その言葉を聞いたあーちゃんは、「そんな言い方しないでよ。私、板挟みになっているのに」と悲しそうに言いますが、自分たちのほうが父とあーちゃんとの間で板挟みになっていると思っているワフウフさんは、納得がいかずにまた強い口調で言い返してしまいました。そのせいか、しばらくして「今度こそ父からの誘いを断った」と、あーちゃんが電話で報告をしてきたのですが、それからすぐ「断りたいのに父がいない」と言いだし、話が見えずワフウフさんは困惑……。結局、一緒に出かけたのかどうかはわからず、ワフウフさんは姉・なーにゃんとあれこれ考えることしかできませんでした。
落ち着いたならよかった…
父は、少し前からあーちゃんに「娘たちは金目当てだから信用しないほうがいい」と言い、病院の付き添いも自分がやるから、娘たちは断るようにあーちゃんに迫っている様子。判断ができなくなっているあーちゃんは、その言葉だけで大混乱……。ワフウフさん姉妹は、あーちゃんの状態を把握するためにも、病院には必ず行くと伝えました。しかし、すぐにあーちゃんから「お金がかかるから注射は行かなくていい」と父に言われてしまったと報告があり、ワフウフさんは驚がく。さらに、あーちゃんが保険証や診察券が入ったお財布が見つからないと言いだし、大混乱……。ワフウフさんは、まさか父が実力行使で通院を阻止しようとしている!? と勘繰ってしまったのでした。
お財布がないことに気付いたあーちゃんは、落ち着いてと言っても聞く耳を持たず……。半泣きでパニック状態になっているのが電話口からも伝わってきます。
とりえあえず、パスケースに入れてある高齢者無料パスを使えば、バスには無料で乗れるはず。それで病院に来てくれれば、後はなんとかすると言うと、やっと納得した様子。
でも、短期記憶が怪しい状態なので、何度もお財布がないことに気付いて、そのたびに驚いていました……。
これで何度目だろう……。
このことを姉に報告すると、忙しい仕事の合間を縫ってあーちゃんに電話をしてくれたらしいのですが、そのときにはすっかり落ち着いていて、外出中の父が帰ってきたら聞いてみると言っていたらしいです。
※たんたん:ワフウフさん姉妹の父、あーちゃんの夫
ついでに、翌日の付き添いは仕事で行けないと言うと、あーちゃんは私がついているから大丈夫だと言っていたらしいのですが……。
私が仕事終わりにメールチェックをすると、翌日の付き添いを確認するメールが届いていました。どうやら、私がパニック状態から落ち着かせようと必死になだめたことも、姉が電話を入れてくれたことも忘れている様子。
認知症だから仕方がないというのは頭ではわかっていますが、私たちが必死で電話をして話を聞いた時間のことを考えると、ちょっと複雑です……。
お財布がなくなったことに気付いたあーちゃんは、パニック状態。電話口で「大丈夫だから、とにかく落ち着いて」と言い聞かせても「お財布も保険証もなくて、どうして大丈夫なの!?」と半泣きです……。もし父が持っていたとしても、聞いたところで素直に出すとは思えませんが、高齢者乗車券さえあれば無料でバスに乗れるので、あーちゃんにはとりあえずそれで病院まで来てくれれば、後はなんとかすると伝えました。
この話を早速姉にも共有すると、仕事で忙しい時期にもかかわらず、姉はあーちゃんに電話を入れてくれました。姉と話したとき、あーちゃんはもう落ち着いていて、翌日の病院の付き添いは仕事で行けないと姉が伝えても「ワフウフちゃんが来てくれるから大丈夫よ!」と力強く答えていたそう。
しかし、私が仕事終わりにメールチェックをしていたところ、あーちゃんから明日の病院の付き添いは誰が来てくれるのかと尋ねるメールが入っていました……。パニックになっているあーちゃんを一生懸命なだめ続けたことや、姉が忙しい合間に電話をしてくれたことを、全部忘れてしまったみたいです……。ちょっと複雑ですが、パニックが落ち着いて病院へ注射に来てくれさえすればいいと思うことにします。
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お財布といえば、お金以外にもいろいろと大事なものを入れている人も多いのではないでしょうか。それが急になくなったとなると、パニックになるのも無理はありませんよね。そして、認知症が進行していくとこういうことも増えてくると思うので、パニックをどうなだめるのかというのも早めに考えておく必要がありそうです。
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