パ・リーグ球団別週間MVP オリックス廣岡大志がリーグトップ、西武・長谷川信哉も絶好調
打率.429、wRAA3.2だった廣岡大志
プロ野球は1日に交流戦前の戦いを終え、パ・リーグは日本ハムが10年ぶりに首位で交流戦を迎える。2.5ゲーム差で2位・オリックスと3位・西武が続き、勝率5割のソフトバンクは4位。借金3の楽天は5位、最下位ロッテは借金が14にまで膨らんでいる。
SPAIAでは5月27日から6月1日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。
wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。
パ・リーグではオリックスの廣岡大志がwRAA3.2でリーグトップだった。先週は全4試合でヒットを放ち、14打数6安打の打率.429、1本塁打、2打点をマーク。通算500試合出場を達成した1日の西武戦では、一時逆転となる4号2ランを放ち自らを祝った。
今季は開幕から打撃好調で、規定打席未達ながら打率.319と3割以上をキープ。5月は16試合で1番に起用されるなど、上位打線も板についてきた。プロ10年目にして定位置獲得なるか注目だ。
楽天・浅村栄斗、日本ハム清宮幸太郎が上昇ムード
昨季の最下位とは打って変わって貯金4で交流戦を迎える西武では、長谷川信哉がwRAA2.9で2週連続チームトップ。主にクリーンアップを任され、19打数7安打の打率.368、3打点と起用に応えた。このまま一気に主軸候補へと名乗りを上げたい。
3勝2敗だった楽天では、浅村栄斗がwRAA3.0でチームトップだった。前週に通算2000安打を達成し、重圧から解放されたのか先週は17打数6安打の打率.353と上昇ムード。交流戦では主軸としてチームの順位を押し上げる活躍を期待したい。
首位キープの日本ハムでは清宮幸太郎がチームトップのwRAA1.9を記録した。5月27日のソフトバンク戦から3戦連続で先制打を放つなど勝負強さを発揮。全5試合でヒットを記録するなど17打数6安打の打率.353と打ちまくった。交流戦でも打線をけん引できるか。
ソフトバンク・周東佑京、ロッテ・藤原恭大は固め打ち
2勝2敗だったソフトバンクでは、周東佑京がwRAA1.9でチームトップだった。27日の日本ハム戦で今季初本塁打を記録すると、その試合から3戦連続マルチ安打で、17打数6安打の打率.353をマーク。5月20日にケガから復帰後、8試合で9安打の固め打ちと、6月反攻へ頼もしい主力が帰ってきた。
1勝4敗と低空飛行が続くロッテでは、藤原恭大がwRAA1.5でチームトップ。5月27日のオリックス戦で4安打、1日の日本ハム戦では2安打を放ち、シーズン打率.296でリーグ3位に浮上した。このまま好調をキープし、昨年の佐藤都志也に続きブレイクなるか注目だ。
プロ野球は今週から交流戦に突入。普段対戦しないセ・リーグ球団との18試合をどのように乗り越えるか、週間MVPに輝いた選手たちには交流戦でより一層の暴れっぷりが期待される。
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記事:SPAIA編集部