横浜国大富丘会 名器の奏でる音楽を堪能 創立100周年に向け演奏会
横浜国立大学社会科学系同窓会「一般財団法人富丘会」(植草慶一理事長)は12月7日(土)、同大教育文化ホール(常盤台79の1)で「ベヒシュタイン演奏会」を開催する。午後3時開演(2時30分開場)。
同大は、大学の前身となる横浜高等工業学校が開校して間もない1924年、当時の校長が学生の課外活動用に購入したベヒシュタイン社製のグランドピアノ(E型)を所有している。世界の3大ピアノと言われる名器は当時、国内では東京音楽学校(現在の東京藝術大学)と首相官邸にしかなかったという。このグランドピアノは戦時中、戦災は逃れたが終戦直後に進駐軍に接収され東京・丸の内の米軍将校クラブで使われていたこともある。教授を通じて連合国総司令軍(GHQ)に変換を求め、47年に横浜の地に戻った。その後、大学紛争に巻き込まれ、大学の移転統合などがあり、いつしかピアノの存在は忘れられていったという。
工学部の会議室に放置された1台のピアノを88年に教員が発見。98年と2019年に修理を行っている。
富丘会は、1927年に設立された「横浜高等商業学校同窓会」が前身となっており、生誕100年を昨年迎えたグランドピアノを活用した演奏会は、2027年に迎える同会設立100周年(28年に第100回総会)の記念事業の一環として行われる。
出演は奥村智洋氏(ヴァイオリン)と内藤晃氏(ピアノ)。「ヴァイオリンとピアノのための名曲集」や「邦人作品」などが演奏される予定となっている。定員は一般100人で料金は2000円(現役国大生は無料/未就学児の入場不可)。同会の長島章組織活性化委員は「名器の奏でる音楽を堪能しに、教育文化ホールまでお越しください」と呼びかける。
3組6人を招待
同演奏会のチケットをタウンニュース保土ケ谷区版読者限定で3組6人にプレゼント。希望者は、はがきに【1】〒・住所【2】氏名【3】電話番号【4】本紙の感想を明記し、〒231―0033横浜市中区長者町2の5の14セントラルビル2階(株)タウンニュース社横浜中央支社「ベヒシュタイン演奏会チケットプレゼント係」宛に応募を。11月8日(金)消印有効。