削りの新境地 31日から陶芸展 伊賀市の田中さん
「久しぶりの伊賀での作品展。ぜひ足を運んで」。三重県伊賀市島ヶ原の陶芸家、田中元将さん（44）の陶芸展が、5月31日から6月8日まで同市上野丸之内のギャラリー是空で開かれる。入場無料。
大阪府大阪狭山市出身で、大阪芸術大で陶芸を学び、一度就職したが、2009年に陶芸家として独立。将来的に薪窯での創作を目指して築150年超の古民家に移住し、自ら改装にも取り組んだ。
少し厚めにろくろでひいた生地をかんなで削って仕上げるのが特徴で、黒い釉薬を施し焼成する。そこからの工程を経て、削ることでしか出せない金属的でシャープな質感が生まれるそうだ。
5年ぶり2回目となる作品展では、インターネット販売で人気の植木鉢の他、大皿や小鉢などの食器、灰皿、骨壺など約100点を展示予定。田中さんは「新たに挑戦した作り方でインテリアや食器類などいろんなタイプの作品をそろえた。楽しんでもらえたら」と来場を呼び掛けていた。
時間は午前11時から午後6時（最終日は同5時）まで。田中さんの在廊日は5月31日、6月1、8日。
問い合わせは同ギャラリー（0595・21・8818）へ。
