豊岡・城崎温泉に3月ニューオープン!噂の『YOL』で但馬の食材を堪能 豊岡市
豊岡市城崎町に今年3月オープンした『YOL(ヨル)』は名前の通り“夜のみ”の営業で、朝と昼は『OKU』として別の方が営業しているイマドキのシェア店舗。同店を営む二人のシェフが、「但馬の食材にこだわり、城崎にないメニューを提供したい―」と考案したメニュー、それは但馬の食材をふんだんに用いた「パエリア」でした。
18歳から単身イタリアのトスカーナで料理を学び、オーストリアでも料理をされてた堤さんと清水さんが出会ったのは、東京のレストランでした。二人ともフットワークが軽く、城崎でのチャレンジも、高校の同級生でもある物件のオーナーに「真剣に誘われたから」と軽やかに答えます。
城崎温泉駅から200メートルほど行くと、上田畜産のお隣におくばった路地が見えます。赤い看板が目印でその路地を進んでいくと――。
そう来たか、と思わせるおしゃれで無骨な玄関と素敵なライトに照らされたYOLが現れます。
路地からは想像できないほどの広くて天井の高いおしゃれな空間が。三角形で11人掛けですが、ガラスの天板で曇りが一切ないかっこいいメインテーブルです。ほかに4人掛けのテーブル(個室)と2人掛けのテーブルが1つずつ。「記念日に来てもらう、というより、バルのように日常でワイワイしてもらいたいと思って大皿提供をしてます」と、清水シェフは話します。
パエリアの前に、前菜として「切りたて生ハム」をいただきます。涼しげな大皿に「これでもか!」と並べられた生ハムは圧巻で、優しい塩味が心地よかったです。
いよいよパエリアを作っていただきます。但馬で採れた旬の魚を使用したスープは、見るだけでもうまみが凝縮されているオレンジ色の魚介スープ。店内に一気に香りが広がります。
せっかくなのでパスタも注文。堤シェフが作る、本場イタリア仕込みの手作り生パスタということで、非常に楽しみです♪
先に出てきたのは地元の有名な肉で全ての国産牛の種である「但馬牛のボロネーゼ」。お肉がホロホロでソースと絡みますが、脂が甘いのです。その上にみんな大好きなチーズ(グラナ・パダーノ)がふんわり優しくそして大胆どっさりに乗せられます。香りがたまらんっ!
パスタの触感は完璧なアルデンテで塩分もぴったり完璧。お肉を口に入れると噛まずともゆっくり肉汁とソースが舌の上で溶ける感覚。ゆっくり噛みしめて味わい尽くせる美味しいすぎるボロネーゼです。残ったソースもお手製フォカッチャにディップして食べました。
待ちに待った「パエリア」が到着!芯をのこす程度のコメの固さになるように直火をかけ、最後にオーブンで焼き煮ます。そうすることで表面におこげがあちこちにできるらしい。「これがうまみの層です」と清水シェフが力説してくれます。
お米は1合分の量なので、みんなでシェアしながら楽しめるのが嬉しい。魚介の濃厚なスープが「これでもか!」と鼻を抜けます。コメ食いな方はドはまり間違いなしの、お値打ちすぎる特別なパエリア。魚介の国に生まれて、これに出会えて本当に良かった~。
「YOLのポテトサラダ」も今までの想像するそれとは大違い(笑)。体験して欲しい1品です。本格的なのに日常使いなYOLは地元に溶け込んで城崎温泉を満喫できるおしゃれなYOLさんでした♡
場所
YOL
(豊岡市城崎町湯島233)
営業時間
18:00~
定休日
不定休 インスタグラムで告知
駐車場
なし