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『猫は飼い主に似る』と言われるけど、本当?考えられる3つの説

ねこちゃんホンポ

1.同じライフスタイルを共有しているから

猫は本来、夜中でも行動する動物ですが、人間との暮らしのなかでは、飼い主さんに合わせて、夜に寝て朝起きる生活に変わります。野生時代の猫からすれば、夜遊びも卒業し、猫市民として真っ当な社会生活を送っているように見えるかもしれません。

そうやって、一定の期間、同じ場所、同じ時間を共有して過ごすと、愛猫の行動が自然と飼い主さんに似てくるケースがあります。

たとえば、おうちのソファーでひっくり返ってくつろぐ愛猫の姿が、食後の自分とそっくり、と気づく飼い主さんもいるかもしれません。しかも、話しかけられたら、面倒臭そうに振り返るところも、実によく似ています。

普段の鋭い観察力を通して、愛猫は、飼い主さんの行動パターンやタイミング、ちょっとしたしぐさも、おおむね把握しています。場合によっては、頭に入れた学習情報をもとに、自分の行動を飼い主さん寄りに調整する柔軟性も持ち合わせています。

その結果として、愛猫の行動が飼い主さんに似てくるのも、ある意味、当然のなりゆきかもしれません。

ソファーでドカッとくつろぐ愛猫が、テーブルを拭いている飼い主さんに、「ちょっとそこの孫の手、取って!」と言い出すようになるのも時間の問題です。

2.飼い主さんが「愛猫色」に染まるから

前項とは反対に、愛猫から強い影響を受けて、飼い主さんの行動スタイルが変わってしまうこともあります。

猫は毎日決まった行動を好み、まるで一日の時間割が決まっているかのように、ゴハンや毛づくろい、爪研ぎ、お昼寝、窓際での見物などのルーティンを淡々とこなしながら暮らしています。

そんなルーティン原理主義者たる愛猫の厳しい生活指導により、いつの間にか、夜型から朝型の規則正しい生活に思想転向を余儀なくされた飼い主さんも少なからずいるはずです。

休みの日ですら、朝5時きっかりに愛猫に起こされるフレッシュな生活は、夜遊び時代を知るかつての仲間からすると、別人と思えるほどの更生ぶりです。

生活のリズムだけでなく、日頃の愛猫ウォッチングによって、飼い主さんの潜在意識に眠る「ネコ性」が刺激され、今までの性格や行動に変化が生じる場合もあります。

他人に気を遣いがちだったのに上手に「No!」と言えるようになったり、たとえ仕事で失敗しても、気持ちの切り替えが早くなったり、あるいは、理由は定かではないけれど、猫を飼って以来、とにかく逃げ足が速くなった、という人もいることでしょう。

「なんか自分と似ているかも…」と飼い主さんが感じるのは、いっしょに暮らしているうちに、心身ともに「愛猫色」に染められた結果ゆえのことかもしれません。とは言え、愛猫のように、人前で両手をペロペロすると、完全に引かれてしまうので、くれぐれも注意してください。

3.自分に似た猫を選んでいるから

アメリカの研究によれば、犬の場合では、外見を含め、人は自分に共通する犬を選びやすい、という実験結果が出ています。人間同士でも、たとえば、人生のパートナーを決める際、類似性による安心感から、性格面や価値観で自分によく似た相手を選びがちです。

同じように、飼い主さんが愛猫を選ぶときにも、実は、自分に似たところのある猫を選んでいるのではないか、と推測されています。つまり、出会いの場所がどうであれ、愛猫選びは、無意識に基づいた判断の結果というわけです。

現代風にたとえれば、「あ、かわいい!」と感じるより先に、脳内NI(ニャーアイ)が、飼い主さんと愛猫の類似点をはじき出したうえで、「結論…飼う!」という答えを導き出した、と言えます。

迎え入れた当初の「シャーシャー坊や」から「スリスリ坊や」への愛猫の劇的な変貌ぶりと、かけがえのない伴侶との出会いによって、人生が大きく変わった自分の軌跡が重なり合う—そんなふうに感じる飼い主さんもいるかもしれません。

愛猫は、飼い主さんの内面を映し出す鏡のような役割も果たしています。きっとそこには、かつて甘えたくても上手に甘えられなかった子供時代の自分が映し出されています。

まとめ

今回は、飼い主さんと愛猫がなぜ似てくるのか、という問題について、3つの視点に沿って解説しました。

簡単にまとめると、「共同生活の結果」「愛猫の影響力」、さらに「無意識による選択」といった要因が考えられます。

飼い主さんとしては、愛猫のリズムに合わせるうちに、いつの間にか、愛猫っぽくなった、といったほうが実感に近いかもしれません。まさに愛猫の戦略が円滑に進んでいる証拠です。

これからも「似た者同士」仲良く暮らし、幸せなひとときを存分に楽しんでください。

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