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「集中力が続かない…」もしかして5月病?6つのチェックリスト

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「集中力が続かない…」もしかして5月病?6つのチェックリスト

新年度の緊張や環境の変化による疲れが出やすい5月。連休明けに「体がだるい」「気分が沈みがち」といった不調を感じる人は少なくありません。精神科専門医の清水 聖童先生によると、5月病に悩む人にはいくつかの共通する症状があるとのこと。今回は、「5月病の人に見られる6つの特徴」について詳しく教えていただきました。

教えてくれたのは……清水 聖童先生

精神科専門医・医療法人社団燈心会ライトメンタルクリニック理事長。心理療法、生活習慣、栄養学など幅広い知識を背景とした精神予防医学を専門とし、病前から介入する精神医療を模索したクリニック「ライトメンタルクリニック」を立ち上げる。メンタルヘルスに関する記事監修や講演、取材対応も積極的に行い、専門的な知見を広く発信している。

「5月病」かどうかを知るための6つのチェックリスト

清水先生によると、5月病に悩む人には、性格や行動パターンにおいていくつかの共通点があるとのこと。今回は、5月病の人に見られる6つの特徴について詳しく教えていただきました。

清水先生:以下の項目のうち、2つ以上に該当し、2週間以上続いている場合は、5月病の可能性が高いと考えられます。さらに状態が悪化している場合は、うつ病などの精神疾患への移行も視野に入れて、早めの対処が必要です。

1. 朝起きるのがつらく、布団から出られない日が続いている

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清水先生:5月病では、無気力感や倦怠感が目立ち、特に朝の起床時に症状が強く現れることがあります。「起きなければ」と思っても体が動かず、遅刻や欠勤が増えてきたら注意が必要です。

2. 食欲が落ちたり、体重が急に変化している

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清水先生:ストレスや気分の落ち込みは、食欲にも影響します。食べられない、または逆に過食になってしまうなど、これまでとは異なる食行動が続いている場合、心の不調のサインであることが多いです。

3. 以前楽しめていたことに興味が持てない

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清水先生:趣味や家族との時間など、これまでリラックスできていたことに対して「楽しい」と感じられなくなっている場合は、抑うつ状態の可能性があります。気分の低下が日常生活に影響しているサインです。

4. 仕事や育児でのミスが増え、集中力が続かない

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清水先生:気力や集中力の低下は、5月病に伴いやすい特徴の一つです。仕事での作業効率が著しく下がったり、うっかりミスが増えたりするのは、注意力の持続が難しくなっている状態です。

5. 「自分はダメだ」と自分を責める思考が増えている

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清水先生:ささいなことでも「自分のせいだ」「もっと頑張らなきゃ」と感じてしまうのは、自己評価が過剰に下がっている状態です。特に真面目で責任感の強い人ほど陥りやすく、早期の対応が必要です。

6. 寝つきが悪い、夜中に目が覚めるなど睡眠の質が低下している

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清水先生:睡眠の乱れは、精神的ストレスの影響を反映しやすい症状です。夜なかなか寝つけない、途中で何度も目が覚める、朝早く起きてしまうなど、睡眠にまつわる不調は5月病のサインといえます。

心の不調のサインを見逃さず、早めにケアすることが大切

心の健康を守るためには、小さな変化を見逃さず、早期のケアを心がけることが大切なのですね。

清水先生:上記の症状が「少しだけ」ある場合でも、忙しさや責任感から無理を続けることで、症状が悪化しやすくなります。「ただの疲れ」と片付けず、自分の状態に目を向け、必要に応じて専門家への相談も検討しましょう。心の不調を放置せず、早めにケアすることが、長期的な健康につながります。

糸野旬/ライター

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