座間市キャッシュレス決済 30%還元で市内消費増進 スタートまで1カ月切る
座間市キャッシュレス決済ポイント還元事業が6月1日に始まる。月末まで市内の対象店舗で決済すると最大30%分が戻り、市内で4億7千万円以上の消費が見込まれる。
大手コンビニやチェーン店は対象外
この事業は国交付金を活用し物価高の影響を受けた市民や中小事業者を支援するもの。ポイント還元を受けるためにはスマートフォンに「PayPay」か「d払い」、「auPAY(コード支払い)」「楽天ペイ」の4種類の決済サービスアプリを入れる必要がある。
ポイント付与の上限は1決済あたり千円。例えば3334円の買い物をすれば上限千円のポイント還元となる。一つの決済サービスごとに3千円の利用上限があるものの、4つのアプリをスマートフォンに入れて使えば、最大1万2千円分の還元を受けられる。
早く終わる可能性
予算上限額は約1億4200万円とし、他の自治体住民による”遠征消費”も見込まれ、月末を待たず終了する可能性もある。予算を使い切ると座間市内での消費額は4億7千万円以上になる。
対象となる店はキャッシュレス決済が使える資本金5千万円以下の事業所で、大手コンビニやフランチャイズ店を除き、市内には約630店舗ほどあるという。5月下旬には市ホームページなどで店舗リストを公開する予定だ。市産業振興課によると現時点では飲食店や理美容などサービス業の登録が多いという。
今回の目標の一つに、市民へのキャッシュレス決済普及もある。佐藤弥斗市長は「今後国としてデジタル通貨に移行することを考えると、キャッシュレスに慣れていただく必要がある。消費者や個人店が導入するきっかけになれば。特殊詐欺の抑止にもつながる」と話す。一方、市議会の中ではキャッシュレス決済が使えない市民がいるという声や公平性を問う声もあった。市では5月中旬から市内各所で市民向けの説明会を開く。今後広報ざまや市ホームページ、折り込みチラシなどで広報するという。