そのマナー本当に上品ですか? 40代女性がオバサンに見えてしまう間違った「ふるまい」
カフェやレストラン、挨拶やビジネス上のコミュニケーションシーン、友人との楽しい会話のシーン。そうした中で「この人オバサンっぽい……」と思うことはありませんか? あなたも知らず知らずのうちにそうしたふるまいをしているかもしれません。
諏内えみ氏の『大人の若見えを叶えるしぐさとふるまい』(大和書房刊)は、社交・会話のシーンで若く見られるふるまいとマナーについて解説しています。周囲に気を遣っているつもりのふるまいがオバサンに見えるのは、どのような場合でしょうか?
食べるときの「ふるまい」
手で口元を覆って食べない
一口ごとに手を口元に当てたまま食べ続けるのは上品ではありません。手がテーブルと顔の間を行ったり来たりしているため、見ているほうも落ち着かないでしょう。また、同席の人によそよそしい印象を与えてしまいます。利き手と逆の手はお皿に添えて、食事や会話を楽しむようにしましょう。
マナー違反になってしまう「手皿」をしない
上品なしぐさだと思い、利き手と逆の手のひらを受け皿のように添えて食べていませんか? 実はこのしぐさは立派なマナー違反です。残念ながら「手皿」をするのは圧倒的に40~50代の女性が多いのです。「手皿」ではなく小皿や懐紙をもって食べるのが正しいマナーだと覚えておきましょう。
バッグを膝の上に置いて飲食しない
カフェでよく見かけるのがバッグを膝の上にのせたまま、コーヒーを飲む女性。優雅さとは無縁なオバサンにしか見えません。小さめのバッグは椅子の背に置き、持ち物を入れるカゴがある場合、そちらを利用しましょう。
口元に手を当てて話さない
食事の席で会話をするとき口元に手を当てて話す女性は多いもの。他国の方から見ても不思議でおかしな印象を与えてしまいます。会話をするときは、口元に手は当てず堂々と話しましょう。このとき、手は軽く膝やテーブルの上にのせます。
音を立ててコーヒーをすすらない
女性だけではなく、男性にも多いのが「ズズズーッ」と音を立てて飲み物を飲むしぐさ。マナー違反であるだけではなく、オジサン、オバサンにしか見えないしぐさです。そんな様子を若い人たちが冷ややかな目で見ているのをご存じでしょうか? お茶やコーヒーを飲む際は、音を立てずにゆっくりと飲みましょう。
テーブルで楊枝を使わない
食後に楊枝を使うのは典型的なオバサンのふるまいです。いくら手で覆っていたとしてもオバサンに見えるのは防げません。そんな様子を周りの人が見ると不愉快になってしまいます。食べ物が詰まって気になるなら、楊枝をもって化粧室へ行きましょう。鏡の前で整えてから席に戻ります。
レストランを出るときのふるまい
レジ前の「私が」「私が」をしない
レストランのレジ前でよく見かけるのが、「私が」「私が」と応酬している中高年女性の姿。自分の分は払いたいと思ったとしても、その場でのやり取りは優雅ではありません。とくに1円単位まで割り勘にしようとするのは、典型的なオバサンの行動です。相手にここは譲り、一旦外に出てから、自分の分を返すのが良いでしょう。それでも相手が受け取らない場合、「ではお言葉に甘えて……ごちそうさまでした。次の○○は私に任せてくださいね」と伝えるほうがスマートです。
何度も深いお辞儀をしない
別れ際の挨拶でもオバサンに見えるかどうかが分かります。「今日はどうもありがとうございました」と何度も何度も深いお辞儀をしながら歩きだすと、人にぶつかってしまう可能性があります。去り際に若く見えるふるまいは15~30度のお辞儀を2回して、頭を上げて周りを見てから歩き出すことです。オバサンとは違う凛としたふるまいを見せましょう。
会話中のマナー
会話の相手に近づきすぎない
物理的な距離が近すぎると相手に不快感を与え、オバサンの印象を与えてしまいます。ビジネスでもプライベートでも手を軽く伸ばしたぐらいがちょうどよい距離です。名刺交換の場でもほどよい距離を保ち、スマートに交換しましょう。
馴れ馴れしく相手に触れない
さほど親しいわけでもないのに、誰かれ構わず触れようとするのは典型的なオバサンの行動です。節度を保った品のある女性は馴れ馴れしいしぐさはしないもの。距離感と親しさのバランスを保つようにしましょう。
この記事では、諏内えみ氏著『大人の若見えを叶えるしぐさとふるまい』から、社交・会話のシーンで若く見られるふるまいとマナーを要約・抜粋してご紹介しました。