【西原村】本格パン屋「踊るカンパニオ 」でドイツの風呂事情を聞いてきた
西原村を走っていると、パン屋の看板が目に入りました。 この先にはタルトとシュークリームが美味しい「MITSUNAGA」があるはずだけれど…パン…?
「MITSUNAGA」の隣に、パン屋「踊るカンパニオ」がありました!
雑貨と名言が迎える入口
写真奥がMITSUNAGAです。 https://higojournal.com/archives/mitsunaga.html ケーキ屋さんとパン屋さんが並んでいるなんて夢みたいな場所ですね。
入口の看板下に何か文字が…?
「豆腐より 脆く崩れるメンタルは お醤油かけておいしく食べましょう 店主」名言が書かれています。
鍋掴み(片手) 400円
店頭で売られている小物もアートなデザインです。(店長のお母様作)
入店そしてドイツ人常連さんとの出会い
店内に並ぶ沢山のパン
壁にもパン
良い匂い~!
店員さん「店長は少々お待ちください…あ、グーテンターク!」
「こんにちは~」店員さんとお話していると、お客の外国の方が話に加わってきました。
「こちら、常連のドイツの方です」
「こんにちは!こちらのパンってやっぱりドイツのパンと同じ味なんですか?」
「店長はオーストリアで修行してきたからね。まぁ、同じだよ」 オーストリア。頭にコアラが浮かびましたがそれはオーストラリア。ドイツの隣がオーストリア。
「オーストリアのパンって日本のパンとどう違うんですか?」
「日本のお米みたいな感じで主食で食べてますね」
「このパン(ロッゲンミッシュブロートブリュイ)はイーストを使っていないんだ。酵母を使ったパンはパン屋ごとにそれぞれの味がある。ちょっと酸味があるけれどそれが身体に良い証拠。僕も一週間に1度しかシャワーを浴びないけれど常在菌が肌を守ってくれてる。ちょっと酸性なくらいがパンにも人にも良いのさ」なんか今さらりと凄いこと言ったな…。店内も、そしてきっとドイツ人常連さんからも良い匂いしかしていません。ご安心ください。
そんなフルーティーな匂いがするロッゲンミッシュブロートブリュイを切って貰いました。金曜日限定で焼いていますので、お買い求めの際はお気をつけください。
「5日くらいは日持ちしますよ。むしろ日が経った方が水分が抜けてもちっとなってきて美味しいです」
「ドイツでは食卓にパンを入れる専用の木箱があるんだ。適度に乾燥を防いでくれる」
「へぇ~!」 …と、話している間に店長さんの支度が出来て、厨房に呼んでいただきました。
店長の吉田さん。
吉田さんからはオーストリアで修行のお話、改め「元々は修行のつもりではなくただ行ってみたかっただけだけったけれど、日本で製パンの仕事をしていたこともあり気が付いたら3年もパンの修行をしていた」お話を聞きました。 パンもお客も店主さんも面白すぎでは?
おうちでパン祭り
個性の強いお話を聞いたところで…
やっぱり一番気になるのは、パンの味ですよね!気になりすぎて山のように買ってしまいました。これが春のパン祭り。 まずは先ほどから話に出ている、金曜日限定で焼いている特別なパン、ロッゲンミッシュブロートブリュイ。
1/4カット450円
この密度!みっ…ちりしています。 イースト菌を使わずに天然酵母(サワー種)を使用しているので、フルーティな良い匂いがします。そのまま食べると少し酸味がある味わい。折角なので今夜は手抜き…いや、ドイツの夕食式にして…。
チーズ、生ハム、ワインとの相性が抜群です!
あまじょっぱ! 240円
ふんわりとした口当たりの生地に、バターシュガーとチーズの甘くてしょっぱい組み合わせ。子供から大人まで皆好きな味です。
クロワッサン・ヨシ 280円
店主の吉田さんのお名前が付けられた「クロワッサン・ヨシ」は店員さん曰く「店長にしか作れないクロワッサン」。ちなみにクロワッサンって扱い間違えるとカバンの中で粉々になっている繊細なパンのイメージがあるんですが、こちらのクロワッサン・ヨシはうっかり上に荷物を置いてしまっても家まで形を保ってきた強いクロワッサン。食べる方の期待も上がります。
外側はパリッサクッとしたしっかりした固さがあって、中はバターの風味と小麦が香るもちっ食感。 これは確かに、店長の名前が付けられているだけある特別なクロワッサンですね…!
ブレッツェル 190円
オーストリア産の塩を使っており、ガツンとしたしょっぱさがあります。 オクトーバーフェストで売ってるイメージがありますが、「ビールにパンってものなぁ」と思ってソーセージばかり買っていましたがこれだけしっかりした塩味があればビールにも合いますね。
シュペック!! 320円
ほんのり甘いクロワッサン生地としょっぱいベーコン、カリカリの焼きチーズの組み合わせ。間違いなさすぎる。
メロンパン 240円
メロンパンもあるんですね!さっくりふわっと優しい甘さ。縁に溶けた砂糖がカリカリです。
パン・オ・ショコラ 230円
サクサクしたクロワッサン生地の中に、フランス産のチョコが2ヶ所も入っていて嬉しい。甘いだけのチョコじゃなくて、苦みも感じられる味わい深いチョコレートです。
こしあん(ブリオッシュ) 230円
バターをたっぷり使ったブ軽いブリオッシュ生地の中になめらかなあんこがぎっしり。個人的にはこちらでいただいたパンの中で一番甘かった!満足感高い。
店内には焼き菓子もありました
外国のビールやジュースも販売。
ラウチ(オレンジ) 240円
ラウチはオレンジの粒が底に沈んだ、濃厚オレンジジュースでした。
食パンもリンゴ入りのものとかがあって美味しそうでした。また行きたくなっちゃう。
アプリ限定でパンの予約もできます
パンは「ベイクモール」というパンとケーキの予約アプリを使ってのみ予約が可能です。店頭にも予約済のパンが棚にありました。 早い時には14時頃には売り切れてしまうことがあるので、予約をしていくと安心ですね。 ちなみに店名の「踊るカンパニオ」の「カンパニオ」とはラテン語で「パンを分かち合う」という意味。日本語でいうところの「同じ釜の飯を食う」。1つの大きなパンを家族や大切な人と分けて食べる…そんな一コマ。 店員さんや常連のドイツ人の方からも、お店や店長を愛する様子が率直に伝わってきました。「踊るカンパニオ」のパンを食べれば、あなたも私もその一員となって一緒に踊りたくなってしまうかもしれませんね。