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フランス大使公邸で開催された「Food Experience 2025フランス美食の余韻」レポート

パンめぐ

2025年9月17日~18日に間に、南麻布のフランス大使公邸で「Food Experience 2025フランス美食の余韻」が開催されました。通算4回目となる今回は、フランス南部の「Occitanie(オクシタン)」地方の食の紹介です。

メインは代官山の有名レストラン「PACHON(パッション)」のシェフ、アンドレ・パッションさんの作る料理を中心としたプチコースをセミナールームで頂きます。パッションさんはモンペリエ生まれでカルカッソンヌ育ちなので、レストランでは美味しいカスレ(白いんげんと肉類の煮込み)を頂くことができます。パッションさんは画像左の方です。来日されて、55年になられるそうです。

*鯛のカルパッチョ、黒トリュフとオリーブオイル、フルールドセル

トリュフが濃厚に香る、日本では思いつかないお刺身の頂き方ですね。

*パッションさんが目の前で作るアリゴ。

アリゴはフランス中部のジャガイモとガーリック、チーズの料理でキリスト教の聖地、サンチヤゴデコンポステーラに行く巡礼者に振る舞ったのが起源とか。マッシュポテトのチーズ入りみたいな感じでもっちりとしていました。

*ライオルチーズ(南部ライオル村のセミハードチーズ)

セミハードタイプの濃厚な旨味のチ-ズでした。

*デセール(ドラジェ=お祝いで出るアーモンドチョコ、シュー、タルトレット、フィナンシェ)

タルトレットはミラベル(スモモの一種)とジンジャーのコンフィチュール(ジャム)トッピングです。

南フランスの食を満喫させて頂きました。

サプライヤーブースでは、フランスに20店舗以上と東京に3店舗のブーランジェリー・パティスリーを展開する「Maison Landemaine(メゾン・ランドゥメンヌ)」がプロデュースする卵を使わない植物性食品YUMGOのブースに伺いました。

YUMGOの焼菓子は、全卵は米粉、卵白はジャガイモ、卵黄はエンドウ豆で再現しています。カヌレとフィナンシェを試食しましたが、卵を使った商品との違いが分からないくらい美味しかったです。まったく違和感ありませんでした。

パリからランドゥメンヌグループの創始者、石川芳美さんもいらしていて、色々とお話を伺うことができました。

次に伺ったのは、オクシタン地方のお隣、ヌーヴェル・アキテーヌ地方のCognac(コニャック)にある1550年創業の製粉会社Bellot(ベロ)です。

ベロ社の小麦は、製粉所から半径70Km以内の畑の小麦を使っており、とても貴重なコニャック近郊小麦です。

今回は大阪の有名ブーランジェリー「ル・シュクレクール」の岩永さんが、この小麦を使ってバゲットやクロワッサン、カンパーニュなどを焼かれています。

こちらはクロワッサンとパン・オ・ショコラ。バターはイズニーが使われています。バターの甘さと小麦の濃厚な香りが奏でる至高のクロワッサンです。

こちらはカンパーニュで古代有機小麦が使われています。とてもスモーキーなカンパーニュでした。

パリのみならず、フランスは地方にも素晴らしい食の文化があることを実感することができました。

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