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松本幸四郎、尾上松也がワイルドなファッションで登場 シネマ歌舞伎『歌舞伎NEXT 朧の森に棲む鬼』完成披露上映会が開催

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シネマ歌舞伎『歌舞伎NEXT 朧の森に棲む鬼』完成披露上映会より(左から)松本幸四郎、尾上松也

歌舞伎の舞台を撮影し、映画館で楽しむ「シネマ歌舞伎」の最新作『歌舞伎NEXT 朧の森に棲む鬼(おぼろのもりにすむおに)』が、2026年1月に東劇・新宿ピカデリーほか全国54館で公開される。Wキャスト公演のうち、松本幸四郎主演公演を収録した「幸四郎版」が1月2日(金)に、尾上松也主演公演を収録した「松也版」が1月23日(金)にそれぞれ公開となる。

シネマ歌舞伎『歌舞伎NEXT 朧の森に棲む鬼』       (C)松竹株式会社

本作の完成を記念して、主人公・ライを演じた歌舞伎俳優の松本幸四郎、尾上松也がそろって完成披露上映会の舞台挨拶に登壇し、駆けつけた観客を前に作品への思いを語った。

松本幸四郎       (C)松竹株式会社

尾上松也       (C)松竹株式会社

悪役主人公・ライのイメージから、「悪い男」をテーマにしたワイルドなファッションで登場したふたり。幸四郎は「日本の皆さん、こんにちは」、松也は「ハロー! ジャパン!」と挨拶してさっそく息の合った姿を見せ、観客はイベント冒頭から大いに盛り上がった。

MCをつとめたアナウンサーの中井美穂から主人公・ライを演じた感想を問われると、幸四郎は「ブレーキのない車に乗って坂道を下っているような男。コントロールが効かないままどんどん突っ走って、体が引っ張られるような感覚でした」と語った。松也は2007年に幸四郎がライを演じた Inouekabuki shochiku-mix 公演に触れ、「稽古場でセリフを言ったとき、あのライのセリフを俺が言っている! という高揚感があった」と明かし、憧れの役を演じた感動を語った。幸四郎も「同じタイトルのお芝居でも、2007年公演とは全く違う作品に仕上がっている」と話し、生まれ変わった本作を楽しんでほしいと観客に語り掛けた。

(左から)松本幸四郎、尾上松也       (C)松竹株式会社

中井から長男・染五郎が演じるシュテンを痛めつけるシーンについて感想を求められた幸四郎は、「大好きです!」と即答。松也はシネマ歌舞伎ならではの画として作中で女性の心を奪う場面の寄りのシーンを挙げ、「なかなかいい男でした!」と語り、観客の期待を掻き立てた。

会話の中で、幸四郎が「(今日のイベントは)時間だけで言ったら国宝の2倍ですよ」と笑いを誘うと、松也は「よく笑顔でいられますね?」と観客に冗談混じりに語り掛け、40分の舞台挨拶の後に200分を超える本編を2バージョン鑑賞という1日がかりのスケジュールをこなす観客に、心遣いを見せた。

(左から)松本幸四郎、尾上松也       (C)松竹株式会社

イベントでは、事前にXで募集した観客からの質問に答えるコーナーを実施。博多座公演もあったことから「地方公演の際に持っていく必需品」について質問されると、幸四郎は「この博多座公演はスーツケース5個と段ボール10箱くらい」と、普段なかなかできない整理をするため、大量の資料を持って行っていたことを明かした。すかさず松也が「本当ですか?! 公演の後はずっと整理していたんですか?」と質問すると、幸四郎は思うように進まず「4~5箱は空けずに返すことになるけど、あれを持ってくればよかったと思うのが嫌だから」と説明。一方、靴好きで知られる松也も「スニーカーは15足くらい持って行っていた」と明かすと、幸四郎が「一遍に15足履くの?」と驚き混じりに質問。互いの意外な一面を知る機会となった。

松本幸四郎       (C)松竹株式会社

尾上松也       (C)松竹株式会社

たびたび観客の笑いを誘いながら和気あいあいと進んだ舞台挨拶の終わり、幸四郎は最後に「シネマ歌舞伎は舞台を残す新たな道。生の舞台とはまた別の新作として楽しんでほしいと思います。主役を僕と松也さんが演じていますが、演出も台本も同じなのに主役が違うとこんなに違いがあるのか、と感じました。いろんなライ、朧の森に棲む鬼を観ていただきたいと思います」と挨拶。松也が「二人のライの方向性がすごく違っている。シネマ歌舞伎は個性を活かしながら作ってくださいましたので、きっと楽しんでいただけると思います。本日はありがとうございました」と締めくくると、会場は温かい拍手に包まれた。

(左から)松本幸四郎、尾上松也       (C)松竹株式会社

幸四郎衣裳:ONtheCORNER(045-211-4565)/松也衣裳:スタイリスト私物

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