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【全日本大学駅伝】早稲田大学・花田勝彦監督「チームとして8割以上の力が出せた」 ~レース後インタビュー

文化放送

――レースを振り返って。
「デコボコなレースだったので心配したところもあったが、最後の2区間(7区長屋匡起、8区工藤慎作)は本当に自信を持って送り出すことができ、いい形で帰ってこれたと思う」

――結果としては5位だったが、デコボコなレースになってしまった要因はどこか。
「1区間瀬田 (純平、3年) があまり調子がよくなかったものの、幸いなことに1区はスローペースだった。事前に本人には先頭から10秒、悪くても15秒という話をいっていたので、きっちりまとめてくれた。本来であれば3区に伊藤 (大志、4年) や石塚 (陽士、4年) といった主力を配置したかったが、彼らも調子がよくなかったので、今調子のよかった藤本 (進次郎、3年) を使ったが、本人的には負担が大きかったかと思う」

――難しいレース展開にも見えたが。
「単独走で走る場面も多く後半は心配したが、5区以降の後半は単独で走れる選手を起用したのでそういった意味では力通りに走れたと思う」

――レース前、選手たちにはどのような声掛けをしたか。
「3位以内を目標に掲げてきたが、それ以上に自分たちの力をしっかり出して勝負していこうと話をしていた。先日の出雲駅伝はチームの6割くらいの力しか出せておらず、全日本大学駅伝では8割以上の力が出せればというところで、デコボコではあったがチームとしては8割以上の力が出せたかと思う」

――出雲駅伝を経て状態は上がってきたか。
「主力は上がってきたというより、改めてやってきたことを振り返ったときに『こんなもんじゃない』と落ち着いて走ってくれた。逆に出雲駅伝で頑張った選手はまだ疲労が残っていたのではないかと思う」

――山口智規選手も前を追うことに対してすごく熱が入っていたように感じたが。
「山口は2区で周りに押されて前半かなり速いペースになるという話はしていた中で、展開を見て冷静に対処したことに加え、後半追い上げてくれたので全体としていい走りだった」

――箱根まで残り2ヶ月だが、どうチーム作りをしていくか。
「目標の3位以内を考えるともう1ランク上の練習をしないとダメかと思うし、チームに故障者がいないことはいいことだが、故障者がいないということはまだ余裕があるようにも思える。本当に上を目指すのであればギリギリのところを攻めなければ3強とは戦えないので、一旦一休みしてからチーム作りをしていきたい」

――故障者がいないことは、選手たちの器が大きくなった (成長した) という捉え方もできるが。
「この2年はベース作りを主としてきて、私が作るメニューは消化できるようになってきた。ただ一方で満足しているとこの状況から上にはいけないので、そろそろ私がやってきたような上を目指すようなトレーニングをもっと入れていきたい」

――まだまだ足りないと。
「勝ちたかったらスタートラインに立った時に絶対に負けないという自信を持たないと戦えないので、それを掴めるような練習をしていきたい」

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