吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【数十年ぶりの両トロコン:第2回】
テーマは「数十年ぶりの両トロコン」。久しぶりに触ったと言うトロロだったが、事前練習の成果もあってか無事に基エサ作りは完了した吉田。調整エサも準備万端で、あとは釣るだけとなった。
基エサを作ろう
さーて、いよいよ両トロコンの始まりだけど肝心なのはエサだよね。
吉田康雄
「はい。何はともあれ着座してまずやるべきはエサの仕込みですね」
お手並み拝見といこうか(笑)。
吉田康雄
「基エサで使うのはこれで、あとは調整用に何種類か麩系エサを準備しました」
以下は吉田の基エサ配合例。
極上とろろハード2分包+水1000cc+美緑300cc+とろスイミー100cc。
ここでの注意点は?
吉田康雄
「袋から取りだしたトロロを均一にほぐすことですね」
くっ付いている塊を、指先でていねいに剥がしてたよね?
吉田康雄
「はい。ここの工程を横着すると水を入れた時に水分を吸いきらない部分が多くなってしまうんです。ですので、なるべくていねいにほぐすのが理想ですね」
麩エサは別で混ぜる
そこに水を1L入れるのね。しかもありとあらゆる方向から回し入れるように200ccずつ入れてたね。
吉田康雄
「はい。これもなるべくトロロがダマにならないようにするためです。何ならトロロを裏返しながら水を入れるのもいいと思います」
とにかく均一に水を浸透させたいわけね。
吉田康雄
「はい。それで水を入れたら今度はボウルを揺すりながら水分を全体に行き渡らせればOKです」
麩エサが入ってないんでは?
吉田康雄
「それは別ボウルで作ります」
なるほどなるほど、別のボウルであらかじめ美緑ととろスイミーをよく混ぜておくわけね。
吉田康雄
「そうなんです」
そしてトロロと麩エサの合体だ。
吉田康雄
「はい。ここからは麩エサがトロロへ均一になじむように、ていねいかつ繊維を切らないよう混ぜ込みます」
そして出来上がった基エサをクーラーなどの保管庫に入れておくわけね。
吉田康雄
「そうですね。保管方法は人それぞれですが、要するに熱ダレさせないことが重要なんです」
これで基エサの完成だけど、まさかこれから打ち始めるの?
吉田康雄
「いえいえ、これではまだ軟らかすぎるので、美緑を足して好みのタッチに仕上げます」
押し練りと畳み重ね
保管庫から一つかみ取りだして、そこに美緑を差し込むわけね。つまりここからは釣るエサってことだよね?
吉田康雄
「はい。ここまでくるとタッチが硬くなりトロロが切れやすくなるので、混ぜる時は押し練りと畳み重ねが基本動作になります」
強く押さないよね?
吉田康雄
「はい。指がボウルの底に当たるようでは圧が強すぎます。麩材が繊維の中に入り込めばいいのでやさしくやさしく」
打ち始めのエサはこれで出来上がりだけど、調整も必要だよね。その時に使うエサは?
吉田康雄
「バラけさせたいなら段差バラケやサナギパワー、重さを付けたい時は特Sでエサ持ちをよくしたいならカルネバを使います」
この際も基本動作は美緑の時と同じ?
吉田康雄
「はい。押し練りと畳み重ねですね。ただし繊維があまりにも残りすぎるなら、多少は強めに押し練りして構いません」
いやいや、よくできました! いつもの吉田と違って、まるで講師のようだったよ(笑)。
吉田康雄
「どうですか、関口さんもトロロやってみませんか?」
うん、遠慮しとくよ。悪いけどトロロ触るの苦手だし(苦笑)。
次回も「数十年ぶりの両トロコン」です。
<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>
この記事は『週刊へらニュース』2025年7月11日号に掲載された記事を再編集したものになります。