唯一無二のクリエイティブが美野島で炸裂! AC部「GIFTOOOON」展
日本のポップカルチャーの象徴ともいえる「漫画」の表現を、驚異的な発想と技術で進化させ続けるクリエイティブチーム AC部。彼らの最新展覧会 「GIFTOOOON(ギフトゥーーン)」 が、福岡・美野島のアートスペース 「OVERGROUND」 にて開催中です(~2月24日)。
昨年末、日本橋三越本店コンテンポラリーギャラリーでの開催時には、アートファンから漫画好き、ポップカルチャー愛好者まで幅広い層が詰めかけ、大盛況となった本展。その熱狂が今、福岡に巡回します。
1999年の結成以来、AC部は「高速紙芝居」や「GIFマンガ」といった独自のスタイルで漫画表現の領域を拡張してきました。とくに、月刊コロコロコミック(小学館)で連載中の 『キャンバれ!郎太桃』 は、子どもから大人までを巻き込み、漫画の新たな楽しみ方を提示しています。漫画表現の可能性を感じざるを得ません。
本展のタイトル「GIFTOOOON」は、1987年に誕生した GIF(Graphics Interchange Format) の可能性にインスパイアされた作品群。GIFは、最大256色で構成される軽量な画像フォーマットで、WEBアニメーションにも使用されています。AC部はこの技術を独自に発展させ、2012年に漫画と映像が融合した「GIFマンガ」を生み出しました。
今回の展示では、GIFという媒体をさらにアートの領域に昇華。スクリーンに映し出されるドットは、一見シンプルに見えながらも、一つひとつ丁寧に塗り込まれた緻密な造形を持つ。 目を凝らしてじっくりと眺めれば、そこに宿る異次元のディテールに気づきます。
また、会場には 「パイプを片手に漫画を描き続ける自動漫画家」 という謎めいたインスタレーションも登場。アナログとデジタル、伝統と革新が交錯するAC部の作品群は、観る者の脳内に「?」と「!」を同時に生み出す、唯一無二の体験を提供してくれます。
自動漫画家もAC部の研究部員が設計し、作ったんだそう。
段ボールの印字までドット!細かいです!
Tシャツやステッカーなどグッズの販売も。ぜひ、この機会に購入してみて。
コンクリート打ち放しの無機質な空間 「OVERGROUND」(約600㎡)を舞台に、AC部が描き出す異次元のGIFアート。その奇想天外な発想と緻密な技術に触れ、あなたの 「漫画観」 をアップデートしてみてはいかがでしょう?
【AC部 プロフィール】
1999年に結成されたクリエイティブチーム「AC部」。クライアントワークを「コミッションワーク」として捉え、様々な媒体において、斬新かつ実験的な作品を発表し続けている。現在は、月刊コロコロコミック(小学館)で連載されている漫画『キャンバれ!郎太桃』を通じ、幅広い読者層への新たな挑戦を展開中。その作風は、時を経ても新鮮で唯一無二であり、視聴者に予期せぬ奇妙な感情を提供することを明確なコンセプトとしている。彼らはそれを「違和感」と呼んでチーム内で共有し、近年では、その活動自体が現代アートとして再評価されている。
https://x.com/acbu_official
https://www.instagram.com/acbu_official
AC部「GIFTOOOON」展
●期間
〜2025/02/24(月)●イベント公式URL
https://overground.asia/exhibition-1/giftoooonacbu
●会場OVERGROUND