「釣り人あるある?」散髪中に理容師と釣り談義をしたら釣りモチベーションが爆上げ
釣りの話は、あちこちで自然と始まる。釣り好き同士なら「最近釣れてる?」のひと言で盛り上がる。先日、久々に訪れた理容店でも、担当のお兄さんが釣り人だったのを思い出し、「いやあ、シーバスやめられないですね」と声をかけられた。まさに床屋談義。有益な情報交換もでき、釣り人同士のつながりを改めて感じた。
床屋で釣り談義
大体床屋で理容師とする話なんてしょうもないものだが、私は別にそれを嫌がる人間でもない。いつ頃だったか、話し好きの理容師さんより自分のほうが話して相手を圧倒してやろうというチャレンジをしていたこともある。そんなことに有効性なんてないが、日常生活の中での一つの刺激みたいなものだ。
久々に訪れた床屋であった。最近は職場の近くでずっと髪を切っていたのだ。1,200円という安さを思い出して(これでも1,000円時代から200円も値上げされた)、休日、久々に自転車を漕いで向かった。
そうすると、手の空いていた理容師さんがついてくれて、この人が釣り人だったのを思い出したのである。相手も私の顔を覚えていて、「最近どうですか?」と話しかけてみた。釣り談義、スタートである。
今年の大阪湾奥はシーバスが少ない?
ツーブロックを所望し、あとはもっぱら釣りの話ばかり。この人はシーバスアングラーで、エギングとSLJもする。私はライトゲーム1本なのでちょっと話は噛み合わないのだが、この時期(春)、シーバスという釣り物は被っているので、主にはその話をした。
「最近釣れてます?」と理容師さん。
「ライトゲームの延長で、一応ね。」と私。
「ええ、南港ですか?」
「南港でも釣れてる。どこかで釣れた?」
「夢舞大橋で、60cmです。」
「まあまあってところだね。」
「今年はちょっと厳しいです。」
「どうして?」
「バチ抜けがないんで……。」
バチ抜けがないのが原因?
そうなのだ。今年はバチ抜けがない。私は電車釣行で入れる範囲内を探っているだけだが、どうも車で釣り仲間とあっちこっちに出かけている彼でも、バチ抜けを確認できていないらしい。これがないと春のシーバスはちょっと厳しくなる。というか、イージーモードではなくなる。彼の気持ちもわかる。
「ショアジギもダメですね」と彼。
「回遊ない?」
「何も。シーバスはあれですか?メバリングで来るんですか?」
「そうそう。それでタモだけ使う」
「へえ、ロッド折れそう」
「ドラグ使うからそれはないよ」
シーバス回遊情報を交換
「どうでしょう、ランカーって南港いるんですかね?釣ったことあります?」と彼。
「ないなあ。70cmまで。やっぱり神戸港方面じゃないかな」と私。
「そうなんですか。ちょっと行ってみようかな」
「がんばって。どこかでアジって入ってるかな?」
「ああ、泉南でちょっと釣れてるみたいですよ」
「やっぱりそうなんだ」
どうも泉南ではアジが釣れている。そんな話を、最近ネットでも釣具店でも耳にするのだ。だが私が入れる泉南で唯一の釣りポイント深日港にはまだ出ていないらしい。ここはもどかしいものがあるのだ。谷川港あたりまで行けば、春はかなりいいんだけどな。早く車を買い戻して、あちこち出かけたい。
最後は「がんばりましょう」で解散
さて、1,200円カットが終わって、最後まで「がんばりましょう」と声をかけあってお別れとなった。この人はおそらく20代だ。相当シーバスに熱中しているのだろう。
私の経験から、情報を引き出したいのがよくわかるような言葉の温度だった。ライトゲームの延長での釣り方ならいくらでも出せるのだけれど。そしてライトゲームに入門してくれるなら、一緒に釣れる。そうなれば彼の車でどこへでも……。
それにしても、久々に熱い釣り談義となった。若いぎらぎらしたアングラーと話していると、ちょっと自分にも火が点いてくる。俺も負けてられない。ランカーシーバス、LTで獲ってやるぞと燃えてきた。
<井上海生/TSURINEWSライター>