500人超が参加、四日市の吉崎海岸で「海ごみゼロ大作戦」
三重県四日市市楠町の吉崎海岸で6月1日、「よっかいち海ごみゼロ大作戦
2025」が開かれ、ボランティアで参加した500人余がプラスチックごみなどを拾い、外来植物の駆除もした。夏のこれからはウミガメの産卵期といい、伊勢湾のウミガメについての勉強会もした。
毎月第一日曜日に海岸清掃活動を続けている楠地区まちづくり検討委員会、四日市ウミガメ保存会に、四日市市が連携して開いた。毎回参加しているボランティアはもちろん、この日は企業などからまとまって参加した人も多く、年2回、従業員が家族で参加できる環境活動の取り組みを続けているというキオクシアだけで約150人が参加した。
大勢の人が参加して海岸いっぱいに広がった
この日の清掃活動で重点を置いたのは、海に漂い砂浜に打ち上げられたプラスチックごみ。微細なものも多く、自然界の生きものや人間にも影響を与える海洋プラスチックごみ問題に関心をもってもらう狙いだ。元から生育している海浜植物に悪影響を与える外来植物については、今回はコマツヨイグサに特に狙いを定めた。元高校教諭の赤嶺和彦さんが指導した。
赤嶺さん(中央やや左の赤っぽい帽子の人)の指導で外来植物を探す
海岸清掃のあと、ウミガメネットワーク三重の米川弥寿代さんが「伊勢湾のウミガメ」の題でお話をした。東シナ海など遠くから伊勢湾に産卵にやってくるウミガメの生態などを紹介、海岸の漂着ごみや海岸周辺の人工的な灯りが産卵を難しくしている現状などを解説した。伊勢湾では、昨年は鈴鹿の海岸で5回の産卵が確認されたそうだ。
海岸清掃のあとは、子どもたちがプラスチックごみを材料にしてのアクセサリーづくりなどにも挑戦した。
記念写真を撮る参加者のみなさん