【駿河区・草薙球場】これが伝説の“ホームベース跡”か! 沢村栄治vsベーブ・ルース対決の舞台
静岡市を代表する野球場「草薙球場」。そこは野球ファンなら誰もが知る伝説の舞台。ファン垂涎の名選手たちの展示や、普段は公開されていない特別な「ホームベース」がありました。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへいつも通る道でも一本裏に入ればそこはまるで別世界。静岡県民必見の裏スポットを巡ります。今回は静岡市を横断する主要道路「南幹線」を、テレビ静岡から清水方面へお散歩しています。
草薙球場は伝説の舞台だった
静岡市駿河区のテレビ静岡から歩いてすぐ、南幹線を挟んで反対の南側に、静岡草薙球場はあります。
道路から見える球場の壁や照明は、めちゃめちゃ高い!
高校野球からプロ野球の試合まで行われる静岡県有数の野球場で、3月には楽天イーグルスのオープン戦も予定されています。
球場に近づくと「沢村-ベーブルース メモリアルスタジアム」という記念碑が目に入ります。
沢村vsベーブルースと言えば、野球の教科書の1ページ目に来ると言っても過言ではない、伝説の対戦。
この記念碑と沢村栄治像、ベーブ・ルース像が球場外の自由に出入りできる場所にあり、自由に見学できます。
静岡草薙球場は1934年の日米野球で、沢村栄治投手とベーブ・ルースが対戦した伝説の舞台だったのです。野球ファンにとっては、まさに聖地と呼べる場所でしょう。
静岡が誇る野球の名選手たち
次は管理事務所の隣にある展示コーナーに入ってみました。
静岡県ゆかりの選手たちのユニホームが展示されています。
写真は牧田和久選手、小野晋吾選手、岩崎優選手、増井浩俊選手など、静岡出身のタイトルホルダーたちの名前が並びます。
近鉄の盗塁王、大石大二郎選手の姿も。“激シブ”じゃないですか。
野球ファンにとっては、まさに宝の山のような展示です。静岡県が多くの優秀な選手を輩出してきたことがよくわかります。
展示コーナーは管理事務所の開館時間なら、無料で見ることができます。
伝説のホームベースを前にして
さて、ここからは普段は非公開の場所へ。
草薙球場 笹瀬進さん:
沢村とベーブ・ルースが対戦した、当時のホームベース跡が隠れた所に保存されているんですよ
管理事務所の笹瀬進さんに別の部屋に案内してもらいました。
当時の球場は老朽化のため1971年に解体されましたが、ホームベースがあったところには木型を埋め込んであります。
また、バッターボックスの位置は白線で示されています。
1937年11月、全米チームの猛者たちを相手に日本側は大学選抜チームが奮闘。
当時17歳だった沢村栄治が、大リーガーを相手に投げ込んだ伝説のピッチング。その舞台となったホームベースの跡を目の前にすると、歴史の重みを感じずにはいられません。
草薙球場 笹瀬進さん:
このホームベースのまさに上を、沢村栄治の投げたボールが通ったということに、私はロマンを感じています
150km超、いや160kmとも推測される沢村の剛速球の軌道を思い描けば、野球ファン誰もが感動を覚えるはずです。
野球の歴史を肌で感じる特別な体験
普段は公開されていない場所を特別に見せてもらえたことで、野球の歴史を肌で感じる貴重な体験ができました。
静岡草薙球場は、単なる野球場ではなく、日本野球の歴史が刻まれた特別な場所でした。
■施設名 草薙総合運動場(静岡草薙球場)
■住所 静岡市駿河区栗原19-1
■問合せ 054-261-9265