眞壁さん・肥田さんが入賞 東京ピアノコンクール
「第15回東京ピアノコンクール」の結果が2月9日に発表され、クレッセント音楽教室(秦野市下落合)に通う生徒2人が入賞を果たした。
眞壁秀明さん(平塚市在住・サレジオ学院中学校2年)はソロの中学部門で第1位・ロベルトシューマン賞を獲得。さらに、全部門における準グランプリにも輝いた。
また、眞壁さんが肥田華乃さん(秦野市南が丘在住・平塚中等教育学校3年)とペアを組んで出場した2台ピアノ部門では第3位を獲得。2台ピアノ部門は年齢制限がなく、最年少での受賞。こうした生徒への指導力が認められ、同教室の石井晶子代表もピアノ教育者賞を受賞している。
今まで大きなコンクールでは入賞したことがなかったという眞壁さん。ピアノは4歳から始めたが、中学に入ってから才能が開花した。眞壁さんは「難しい曲だったので賞に入れればいいなと思っていましたが、1位が取れて嬉しかった」と喜びを語る。石井代表は「この成績にはびっくりした。中学から雰囲気が変わり、技術が磨かれてきていると思う」と話す。
2台ピアノ部門では、最初の奏者として登壇。大学生の出場者が大半を占めるなか、肥田さんと眞壁さんは「緊張はあったけど、最初で良かったかもしれない」と振り返る。昨年9月に行われた教室の発表会でも同じ曲を弾き、その時は不本意な演奏だったという2人は、「リベンジしたい」という思いで今回のコンクールに臨んだ。
その思いがかたちになり、最年少ペアとして3位を受賞。肥田さんは「練習ではなかなか合わなかったところも、本番ではきれいに響いた。結果が出ると思っていなかったので嬉しい」と話す。眞壁さんも「2台ピアノで大きなコンクールに出るのは初めてだったが、力を出し切れた。迫力があり、楽しかった」と笑顔で話す。
石井代表は「2人とも感性が豊かで、努力を努力とも思わないタイプ。音がクリアで音楽のリズムが似ている2人なので、当日の演奏は本当に素晴らしかった」と生徒の健闘を称えた。