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トランプ、ゼレンスキー会談、決裂の理由は? 景色の違い、服装、通訳の不在など

文化放送

ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日~金曜日15時30分~17時)、3月5日の放送に毎日新聞論説委員の小倉孝保が出演した。大いに揉めた末に決裂となった、アメリカのトランプ大統領、ウクライナのゼレンスキー大統領の会談について解説した。

長野智子「(毎日新聞でかつて)外信部長としてずっと取材されてきた小倉さん、まずトランプ大統領とゼレンスキー大統領の、バトルといっていいんでしょうか。会談についてどうご覧になりましたか?」

小倉孝保「本当に珍しいですよ。(ケンカのような言い合いを)メディアがいないところで行なっている可能性はあります。でもメディアがいる、カメラが回っているところで、というのは記憶にない。ほとんどそういうことってないんじゃないでしょうか。あれを見て思うことがあって。ゼレンスキーさんが見ている景色とトランプさんが見ている景色がまったく違うんですよ」

長野「はい」

小倉「戦争をどう考えているか、という。ゼレンスキーさんはバイデンさんたちと一緒にやってきた、というのもありますけど、ヨーロッパの首脳も日本も応援してくれている、と。ロシアに踏みにじられて、西側の自由や民主主義を守る砦として僕たちは戦っているんだ、と。みんなの代表として、というぐらいの。実際にウクライナの人、大変だね、よくやってくれているね、という話があったわけじゃないですか」

長野「はい」

小倉「一方でトランプさんが、あの戦争は『結局ロシアとウクライナの領土争いじゃないのdととらえている。民主主義、自由、そういうもの、俺たちの価値を守ってくれている、とトランプさんは思っていない」

長野「遠いところで争って、なんで俺たちがこんなに支援しないといけないのか、と」

小倉「感謝しろよ、みたいなね。感謝ってだいたい、自然に湧いてくるものじゃないですか。そこで初めてありがとう、となる。ああいう言い方されて『じゃあ感謝するよ』は本当の感謝ではない。それといくつか考えたことあるけれど、トランプさんなりトランプ陣営は戦争を終わらせようと思ってゼレンスキーさんを呼んでいる。なんでおまえスーツ着てこないんだ、これからは外交じゃないの、と。ネクタイも締めずにTシャツみたいな、ね」

長野「とりわけアメリカ人って、オーバルオフィスの場に入るということで、洋服からうるさいじゃないですか」

小倉「たとえば天皇陛下がいるところに外国の首脳がTシャツで入ってきました、というとき日本人はどう見るか、と考えたらいいと思うんです」

さらに小倉は会談の「失敗だったな」と思う点として、「通訳の不在」を挙げる。

小倉「あまり指摘されていないけど、ゼレンスキーさんが通訳をつけなかったんです」

長野「そこは私も感じています」

小倉「ゼレンスキーさん、英語で一生懸命、説得しようとしたと思う。でもいかんせんネイティブじゃないから、微妙なニュアンスが。柔らかく言おうとしているかもしれないけどとげとげしくなる。ああいうときって、しゃべれる人でも通訳を置く。たとえば僕がメディアでインタビューするとき、向こうが完全に日本語がわかっている人でも『僕は母国語の英語で話させてくれ』ということは多い。微妙なニュアンスって、自分の言葉でしか伝えられないことがある。そこをプロの通訳が上手に伝えるわけじゃないですか」

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