警察犬 行方不明者 7分で発見 相模原警察署が感謝状
相模原警察署(飯塚宏司署長)が12月24日、行方不明になった高齢男性の発見に尽力した2頭の警察犬に感謝状とドッグフードを贈った。感謝状が授与されたのは神奈川県警が直轄する警察犬の「カーラ号」と「ウタ号」。
同署は12月9日の午後3時頃、認知症の疑いがある78歳の男性が家を出たあと行方不明になったと通報を受けた。警察官が捜索を行ったが発見に至らず、気温の低下を危惧して警察犬の出動を要請した。
カーラ号とウタ号は午後7時35分頃、男性の枕カバーのにおいを10〜20秒ほど嗅いで捜索を開始。足跡のにおいだけでなく空気中に浮遊したわずかなにおいも捉え、カーラ号が約7分後に自宅から100mほど離れた地点に立ちすくむ男性を発見した。
飯塚署長は「我々だけでは見つけられなかった。人間にできないところを埋めてもらえる。引き続きよろしくお願いします」と2頭に語りかけた。
60歳以上が25%
同署における昨年1月から11月末までの行方不明届受理件数は245件(前年同期比39件増)だった。60歳以上の行方不明者は60人(同14人増)で、全体のおよそ25%を占めている。
高齢者ほど認知症の疑いがある行方不明者が多く、同署は認知症の症状がある高齢者からは目を離さないよう呼び掛けている。