チャーハンは弱火でじっくり炒めるのがコツ?!ごはんと麺類の簡単レシピ
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新進気鋭のコラムニスト、ジェーン・スーが、生活情報や人生の知恵をナイスなミュージックと共に綴る番組。
春から初夏にかけて食べたいのは、さっぱりとした主食。シンプルなのに美味しい麺とご飯のレシピを料理家のウー・ウェンさんに教えていただきました。
弱火でじっくり炒めることが一番のポイント!「卵と長ねぎのシンプル炒飯」
材料(2人分)
・ご飯300g
・卵2個
・長ネギ10cm(みじん切り)
・粗塩小さじ1/3
・粗引き黒胡椒少々
・太白ごま油大さじ1と1/2
・ごま油小さじ1
作り方
1.炒め鍋に太白ごま油を入れて中火にかけて熱し、溶き卵を流し入れて手早く炒め、固まりはじめたら長ねぎを加えて香りが出るまで炒めます。
2.ごはんを入れてすぐに粗塩をふってからめます。
3.そこから弱火にして、全体がパラリとするまでじっくり炒めましょう。
4.黒こしょうとごま油で香をつけたら完成です!
「強火じゃないの?」と驚く声が聞こえてきそうですが、ウーさんによれば日本のもちっとしたお米には弱火調理が合うそうです。日本のご飯は水分量が多いので、強火で炒めると粘りが出てしまいます。弱火でじっくり炒めることで、周りがコーティングされてバラリとした食感になります。塩と胡椒だけのシンプルな味付けが、ご飯本来の美味しさを引き立てるポイントです。
冷凍うどんとベストマッチ!「トマト卵うどん」
「冷凍うどんは世界一美味しくて便利」とウーさんも太鼓判を押す日本の冷凍うどん。これを使った簡単レシピが「トマト卵うどん」です。
材料(2人分)
・冷凍うどん2玉
・トマト2個
・卵2個
・水600ml
・粗塩小さじ1/2
・粗びき黒こしょう少々
・ごま油大さじ1
作り方
1.冷凍うどんをざるに入れて流水にさらして解凍し、水気を切ります。
2.鍋に水、ひと口大に乱切りしたトマトを入れて中火にかけて、煮立ったら弱火にして蓋をし、5分煮ます。
3.鍋にうどんも入れて煮立たせて、粗塩で味を調えて、溶き卵を流し入れ、黒こしょう、ごま油で香りをつけて完成です。
トマトと卵の炒めは中国でも麺料理でよく登場します。冷凍うどんがあれば、温かかくておいしい食事があっという間に作れて、栄養バランスもよくて王道の組み合わせです! 「トマトから十分な旨みが出るので、これだけで十分美味しい」とウーさん。具材を少なくすることで、トマトの旨みと麺の美味しさが際立ちます。
隠し味が決め手!「黒酢炒麺」
たった一本の長ネギだけを具材にした、シンプルながら深い味わいの一品です。
材料(2人分)
・蒸し麺2玉
・長ねぎ1本を斜め薄切りにしたもの
・酒大さじ1
・黒酢大さじ1
・醤油(あればたまり醤油)大さじ1
・粗びき黒こしょう少々
・太白ごま油大さじ1
作り方
1.蒸し麺は常温に戻し、ボウルに重ねたざるに入れて熱湯をかけてほぐしたら、水気をきって食べやすく切ります。
2.炒め鍋に太白ごま油、長ねぎを入れて中火にかけ、香りが出るまでじっくりと炒めます。
3.麺を鍋に加えて炒め合わせ、酒、黒酢を入れてからからめて蓋をして弱火の中火で1~2分蒸し焼きに。
4.全体をほぐし醤油で味を調えて、黒こしょうで香りをつけたら完成です。
黒酢は少しの量で小麦の甘さを引き立ててくれるんです!長ねぎと蒸し麺、があればすぐ作れます!「黒酢は少量入れることで小麦粉との相性がよく、甘く感じるようになります」とウーさん。市販の麺でも十分美味しく仕上がります。
シンプルこそ家庭料理の神髄
「家庭料理は誰でも作れて美味しくなければいけません」とウーさん。今回紹介された3つのレシピは、どれも家にある材料で作れる手軽さが魅力です。スーさんも「中華料理を作るには何か特別な調味料が必要だと思っていたけど、そうじゃないんですね」と、驚き!ウーさんによれば、素材の持ち味を最大限に生かすことがポイントで、ネギやトマトなど香りや旨みが出る野菜を上手に使い、それぞれの素材に合った調理法で引き出すことが大切、とのこと。「何事も焦っちゃいけない。ゆっくりじっくり調理することで美味しくなる」というウーさんの言葉は、料理だけでなく人生の教訓にも聞こえました。
・料理家/ウー・ウェン
中国・北京市のご出身で1990年に来日。医食同源が根付いた中国の家庭料理とともに、中国の暮らしや文化も伝えており、ウー・ウェン クッキングサロンを主宰。今年の4月に高橋書店から出版された「ウー・ウェンの 麺 ごはん」では、「ごはん」と「麺 」のレシピを分かりやすい写真とレシピで紹介。
(TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)