冬の主役たち バスケットボール男子 8強入りに向けて視界良好の柳ケ浦 【大分県】
目標とする全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)でのベスト8に向けて視界が開けてきた。女子のWリーグ大分大会(12月7、8日・中津市)の前座となるエキシビジョンマッチで、柳ケ浦は昨年のウインターカップ覇者の福岡第一と2日間続けて対戦。初日は60-61、2日目は60-67と2敗したものの、互角の勝負を演じ、大きな自信と手応えをつかんだ。
ウインターカップ初戦で対戦する京都精華学園は、福岡第一ら全国トップランク8校で競う「U18日清食品トップリーグ」に参戦した。そのリーグ戦で福岡第一は3位、京都精華は8位となっており、柳ケ浦としては福岡第一との2連戦は、初戦を仮想するには絶好の機会だった。初日はある程度メンバーを固定し、2日目は多くの選手に出場機会を与え、個々のコンディションを確かめるとともに、強豪校相手に戦う姿勢を出せる選手を見極めた。
3年生の最後の大会に対する思いが、チームに勢いを与えている
中村誠監督は「個々の能力を出せば、福岡第一相手でも戦えることが分かった。もちろん相手は調整段階だろうが、我々もピークはウインターカップの初戦に合わせている。この2試合に関してセットプレーは使ってない。これからチームとしての戦い方を徹底し、仕上げの段階に入る」と口ぶりにも自信が漂う。先発5人に安定感があり、バックアップメンバーの猪頭徹平や儀間虹郎ら3年生が強気のプレーでチームに勢いを与えたのは収穫。猪頭は「3年生は最後の大会。自分はリバウンドやスクリーンなど体を張ったプレーでチームを支えたい。やることがはっきりしているので自分の役割を果たしたい」とプレーに迷いはない。
高さやスピード、シュート力など、それぞれの選手が特徴を存分に生かす下地はあり、これから2週間でチーム戦術を再確認する。エースの山下凜生(3年)は「(福岡第一の)試合で出たターンオーバーなどミスを改善し、もう一度チームとしての戦い方を整理したい。最高の準備をして、最高の結果を出したい」と、さらなる高みへ決意を語った。強豪校とのエキシビジョンマッチは、ウインターカップへの大きな弾みとなった。
高さのある留学生のコンディションは上向き
(柚野真也)