【リアル給与明細】41歳、製造業。子ども3人の教育費が心配。ローンもあり余裕がない……【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【41歳 製造業】
【リアル給与明細】41歳、製造業の場合
プロフィール
41歳、男性
製造業の技術職
▼現状
仕事内容は、金属加工プログラム作成。
労働時間は月150時間、残業は1時間程度。
ボーナスは200万円程度。
【相談内容】小学生と未就学児の子どもが3人がいるので、今後の教育費が不安です。住宅ローンも抱え、余裕がありません。
解説するのは……
◆かげやま
ファイナンシャル・プランニング技能検定2級
人には相談しにくいお金のこと。そんな悩みや不安を気軽に相談できるFPを目指しています。
お金の制度や保険について分かりやすく伝えます。
現在のお給料は平均と比べると?
質問者さんの現在の年収は約700万円です。
一方、質問者さんと同年代40〜44歳の技術職の平均年収は約599万円*です。
*……参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
このことから、質問者さんのお給料額は、平均より高い水準と言えそうです。
早い段階で教育費の積み立てを
質問者さんは「収入は足りなくはないが、ゆとりはない」と感じておられます。
お子様3人の教育費に不安があるとのことなので、教育費について解説します。
教育費は進路により大きく違う
大学卒業までにかかる平均的な教育費は、全て国公立の場合でも約800万円、全て私立だと約2,200万円*といわれています。
*……参考:文部科学省「教育投資 参考資料集 2.教育費負担」
教育費は、塾や習い事などの学校外活動費、公立・私立のどちらの学校を選ぶかなどにより、金額が大きく変わります。
お子さんの年齢や進路を入力すると簡単に教育資金をシミュレーションできるサイトもあるので、利用してみると良いですね。
教育費がいくらかかるか把握できると不安は少なくなります。
早い段階で教育費の目標額を設定し、毎月積み立てをはじめましょう。
助成金や奨学金制度の活用
さまざまな種類の助成金や奨学金を利用することで、教育費の負担を軽減できます。
令和7年度からは、子ども3人以上の世帯への大学等の授業料の無償化が拡充されます。
質問者さんはお子さんが3人いらっしゃいますので、ぜひ確認してみてください。
家計の見直し
教育費の捻出のためには、日々の支出を見直して無駄な支出を削減すること、そして収入を増やすことが重要です。
質問者さんは、「食費・通信費・保険代の見直しで支出削減、副業で収入アップ」を考えておられるとのこと。
家計の見直しを考えており、また十分に理解があるようですので、このまま実行していきましょう。
まとめ
・質問者さんのお給料額は、平均よりも高い水準です。
・教育費がいくらかかるかシミュレーションし、早い段階で教育費の積み立てを始めましょう。
・家計の見直しを行い、実行していきましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。