【厚木市】市民考案のジビエバーガー レシピ募集 厚木のご当地ブランドへ
地域資源の鹿肉を活用した「あつぎジビエバーガーレシピコンテスト」が10月15日から開催されている。これは市内で青果卸売や「青空と大地七沢温泉食の市」などを手がけるリンクボール(株)(福島大地代表)が、厚木市の協力でオリジナルのレシピを募集する市民参加型の企画。ジビエの食文化普及と新たなご当地ブランドの確立を目指す。
このコンテストはジビエ(野生鳥獣の食肉)が、鳥獣被害対策や地方創生、SDGs、健康志向の高まりなどを背景に注目を集める中で企画されたもの。厚木市においても、ジビエの有効活用は課題となっており、本コンテストを通じて食文化の普及とブランド化を図る。
主催するリンクボール(株)の福島大地代表は、「以前からジビエの魅力に着目していた。『ジビエをもっと日の目を浴びるようにしたい』という想いがあった」と話す。
同社は「青空と大地七沢温泉食の市」の運営などを通じてジビエの可能性を模索してきた。ジビエは一般家庭で馴染みが薄い側面もあるため、市の「ジビエ有効活用」という課題と同社の想いが一致し、市へ企画を提案したという。
福島代表は「ハンバーガーという親しみやすい形なら、多くの人にジビエの魅力を知ってもらうきっかけになるのでは」と思いを語る。
11月14日まで
募集するのは、「ジビエ(鹿肉)のパテ」と「地場産農畜産物」を使ったオリジナルバーガーのレシピ。パテとバンズは主催者から無料提供される。
使用するジビエは厚木市を含む県央やまなみエリア産のもの。応募資格は厚木市在住・在勤・在学の人(先着100人)。申込は11月14日(金)までに電子申請システム(e-kanagawa)から行う。
応募者は提供された食材に、自身で用意した市内産農畜産物などを加え、12月14日(日)までに完成写真と応募用紙を提出する。
審査は、独創性・見栄え・普及性・汎用性・地域性を基準とした一次審査(書類)で上位5レシピを選出。来年1月の実食審査を経て最優秀・優秀・特別の各賞が決定される。最優秀賞レシピは、「青空と大地七沢温泉食の市」などで商品化される予定だ。
福島代表は「創造性のあるバーガーを期待している」と意気込む。
(問)厚木市農業政策課【電話】046・225・2801