【ウイスキー教養】詳しく解説!ウイスキーの製造工程 『粉砕』
前記事では、「製麦」という大麦の発芽~除根する工程をご紹介しました。本記事では、ウイスキーづくりにおける2つ目の工程『粉砕』の内容を通し、大麦を液体に近づける過程をわかりやすくご紹介します!
粉々にするだけじゃない、粉砕の奥深さを見ていきましょう!
粉砕
2つ目の工程は「粉砕」です。
麦芽の糖を水に溶けやすくするために挽き割りし、アルコール発酵に欠かせない糖を作りやすくなります。
粉砕の前に、異物を取り除いてあるきれいな麦芽を「モルトミル」という機械で砕きます。
モルトミルには2種類あり、「ローラーミル」というローラーで優しく砕く方法、「ハンマーミル」という高速回転のハンマーで麦芽に衝撃を与えることで瞬間的に粉砕する方法がありますが、
ハスクに対するダメージを考え、ローラーミルが一般的には使われます。
粉砕された麦芽は「グリスト」と呼ばれ、荒いものから細かいものの順でハスク(1.4㎜超)、グリッツ(1.4~0.2㎜)、フラワー(0.2㎜未満)の3種類に分かれます。
ウイスキーづくりでは、これらをハスク:グリッツ:フラワー=2 :7 :1の割合にするのが理想とされていて、このバランスが仕上がりの味にも影響します。
終わりに
本記事では、『粉砕』について紹介しました。
麦芽は細かく、小さくなりましたがまだ液体になるまでは程遠いです。
ここから先、ウイスキーの製造過程が山のようにあります!
次の記事では、この粉砕した麦芽からいよいよ麦汁を搾り取る過程をご紹介していきます!